於勝丸です
改名ですかそうくるとは、想定外だしかも長子でくるとは
「皆さま初めて御意を得ます、三七改めまして於勝丸です、此度はこのような席へ呼ばれることとなり正直驚いております、また先ほどまで、お互い意気投合し話していた奇妙様が弟であったとは驚きました、
皆様のように兄弟仲良く出来ますよう、これから不惜身命の心持ちで励んでまいりたいと思っております、
これからはご指導ご鞭撻お願い申し上げます」
頭を下げてるがなんか静かだ、何か間違えたかな?
宴会での挨拶って、初めての時こんな感じだったけどな??
あっやべえ、俺まだ子供だった、宴会の席の緊張で地が出た、これじゃあジジイの挨拶だな
「おい三郎、これ本当にお前の子か信じられんぐらい行儀がいいぞ」
「おおそうだ、ガキの頃の三郎とそっくりなのは顔だけだな、当時これがお前ならと、みんな思ったぞ今なあ」
全員が頷く
「なんだ広兄、叔父貴、そらねえだろ、俺だってこれぐらい出来たぜ!
それからここではおとなしいが、こいつ町では相当なガキ大将だったぞ
初めて町で見かけたときは、喧嘩してたしな」
「そんなとこはそっくりか」
「ギャハハ、」「ほほほ」「クスクス」
「それは酷い言い様だな、ははは」
「ついでだ広兄、こいつだがお前に預ける、境遇のおなじ長子だ、うってつけだろう、今の長屋に住いをしたいと言ってるが指導してやってくれ、今は勝家が時々面倒見ていたと聞いた、いろいろ話し聞いてみてくれ」
「ほおあの勝家がな、それは興味深い、わかった任せろ、於勝丸宜しくな」
「千、於勝、暫くは城に置くまだ話もあるしな、広兄後日改めて使いを送る来てくれ、五日後の評定で家臣どもに於勝丸のお披露目を行うそれまでに境遇を定める」
「あと五日か早いな準備しておこう」
話はこれで終いだあとは宴会を楽しんでくれ
親戚の中をたらい回しにされ続け、酒には強かったのに子供の体には匂いだけでもきついな、
目が回りそうだ
やっと奇妙と話せる
「奇妙、兄弟だったんだな、驚いたぜ、(あぁ俺もだ兄貴だったなんてな、それに本音を言うと、学友たちは家臣というのもあり対等ではないし、気が抜けなかった三七とは友になれる気がしてた、兄弟で嬉しいよ)
俺もさ、今度は俺のダチどもを紹介するぜ家臣じゃないぜ、気の許せる友だ宜しくな」
俺たちの事を周りの家族が笑顔で見てる事には気付いてませんでした
信長パパさんも終始上機嫌だったそうです
後日三人の母から聞きました




