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小さな軍師

ふたりでの朝食

今夜は家族を揃え食事となるとの話があった、がその前にこうなるとは

信長のパパさんはやっぱり俺に会う前に色々と調べてるな

どう話すか、今までの情報から導き出す予想だけを話すべきだないくら歴史を知るとはいえこの二年で少し変化してる、先日今川の使者と服部左京の密談に出くわし、襲われるまさかこの手で打ち取ってしまうとは

想定してなかった、知られているなら、真実を話し、想定できる予測、その対策間違いを正し、博打をしての勝利ではなく正確な情報と操作、準備で、数の力などではない適材適所勝つべくして勝つそうすることで未来は開ける、

「父上は既に私のこと全て調べていますよね、ですから嘘誤魔化しはしません、

、熱田に移ってよりこの二年間、沢山の友を得て、他国へ海賊の仲間の力を得て渡り、そこで戦を知りました戦の厳しさ、この手を血に染める事もしました、そして命を奪ってしまった事への罪悪、後悔、恐怖、この気味の悪い感触耳に残る音、生きる為に殺して食して来た動物たち、生あることに感謝できる様になりましたね、町へ出てこれが当たり前の世間の厳しさを学びました、まだ数えで6歳です、普通の武家であれば元服前の子供のする事ではありません、私は今生では生きてはいけない人間です、ですが他人としてなら生きることを許されました

そのことを知った時私は織田の名は名乗らないが、家族だけは守れる男になると決めました

いつかこの様に呼び出される日が来ると思っていました、織田家で仕える事になるなら武将としてではなく裏方、軍師として生きる事、そして直系ではなく庶子の生まれとすれば良いそうすれが跡目で争う事にならず、良き道を示す一家臣ではなりませんでしょうか?まだ奇妙には会ってません、ただの親戚で通せるかと

ご一考願います」

「………」

「軍師とぬかしよったか、では問う! 今の織田家をどう見る」

「はい、まず内ですが織田家は一つになりつつあると思いますが、反発心を内に秘めるものが多いですね、他家からの懐柔策で不信感から疑心暗鬼になってること、斯波家、斎藤家、武田家、今川家、が共食いさせて弱らせる事を画策して今の所成功してますね、お爺様からの方策で力で押さえ込んでいますが、今のままでは本来の三割の力しか使えません四方を囲まれてます、父上に心服させる劇薬が必要でしょう。」

「臣下の反発の元を正しましょう、個人的恨み、の解消、叔父信勝の元にあった重臣達と父上に従う家臣達

互いの間違いを諭します、殿の考え行動の正当性を理解させますそして大事なのは、法です手前勝手な法を通すから諍いになるのです今は尾張内での誰もが認める正当な法を定め処罰を決めるそれはたとえどの様な立場でも守らねば処罰される厳格なものである事、今川では既にやってますがあれは偏った方法ですが、手本にはなります。一度みてください、我が元に写本があります」

「外圧ですが、四方を囲まれていましたが、私が服部左京を討った為、南の海そして西に強い敵は消えました比較味方になってくれるものだけです、北の敵斎藤ですが、和睦しましょ、できませんか?」

「義父を討った義龍を許せだと!貴様にとっても仇であろう!それを許せというか、」

「仇は討つ、ですが間に合わぬでしょう、隠していますが、義龍は病です、あと半年の命と見ます」

「な、なに、!その様な話聞いておらぬぞ」

「真実です、商人や庶民からの情報は、おのの命がかかってます、間違いは死に繋がる、間違い有りません義龍とだけの約定ならその死をもって反故になります、時間を稼ぐのです」

「結ぶ理由は将軍家の中立ち、奴は一色家を継ぎました美濃国主で有り幕府の重臣に列せられました今織田家は三河国主になる事認められています、下人扱いされることありませぬ、対等に国境を定めましょう、今奴の目は北近江に向いています、戦では無く美濃の国人どもの切り崩しをしましょう、」

「これで三方を味方に、安全に出来、正面に全力を向けられます、東の敵今川は半年以内に全力を持って三河、美濃へ攻め込みますこれに勝たねば織田家が滅びます」

「なるほどその年でそこまで見通すか、その力、己で振るう資格を持つというに、自ら捨てるか、何故自分で戦い切り開く道を捨てる」

「私は守るための戦はします、先頭に立ち切り開き進むのは苦手、いえできればしたくないんです、

私の家族となってくれた人たちその笑顔を守っていきたいだけ、それが今の望み」


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