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ここはどんな異世界ですか?  作者: まっそー
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第二話 ここはどこだ?!

学校に留守番をしてもらっていた宿題のプリントは無事に回収できた。校庭には俺に馴染みがない運動部たちが大きな掛け声とともに走り回っている。青春だなぁ。

学校を出て帰路を歩く。川沿いの桜並木、今回は一人だ。途中、曲がって夏希に頼まれたアイスを買うべくコンビニに向かった。大通りと言うほど大きくはないが車通りの多い道を歩いて行く。コンビニの看板が見える。セブントゥエルブだ。昔は朝の7時から夜12時までやっているコンビニで、営業時間が名前の由来といわれていたが、今や24時間営業だ。改名した方がいいんじゃないか?

店内は制服姿の学生が多く俺のような帰宅部の人たちが帰りに寄って遊んでいるのだろう。羨ましい。実は俺も「帰りに遊んで行こうぜ!」と友人に誘われていたんだが、その時には夏希からのメッセージ数が10件は超えていた為、断って帰ってきた。妹さえいなければ、俺も青春の二文字を掲げ遊んでいたのに。

アイスコーナーは季節限定やチョコ感増量中などと魅力的な文字で賑わっていた。そういった謳い文句が書かれていないアイスが二つ。夏希ご指名のハーゲン〇ッツとゴリゴリ君。俺は迷わずゴリゴリ君を手に取りレジへ向かった。後で気づいたがこのゴリゴリ君、ピーマン味って書いてあった。


コンビニを出た俺は駐車場で立ち止まった。目にゴミでも入ったのか、若干の痛みを伴う痒みが襲う。眼球が傷つくからよくないと言われているが、瞼の上から擦る。痒みは引いて違和感が残る目を開けたとき。

広場にいた。石畳の街中、空は綺麗な青空だった。コンビニの前はこんな風景では無かったはずだ。次に気になるのは道行く人が人じゃないことだ。犬のような耳が生えている生き物だったり、トカゲのような尻尾の生えた生き物たちだらけだった。体格は人に似ているのに確実に人間じゃない生物で溢れていた。他にも馬車が走っていた。いや、馬車ではない。引いている動物が馬ではない。あれはサイか。サイに似た緑色のドラゴンのような、ドラゴンと呼ぶには動きが遅いが。

数十秒の思考の末、やっと理解した。ここは異世界だ…。


ここで持ち物をチェックしよう。

スマートフォン(充電残り25%、もちろん圏外)、コンビニで買った商品(ピーマン味のアイスとノート)、財布(残高1,360円とポイントカード3枚)、カバンの中身は学校の宿題(英語)と筆箱…以上が持ち物。どれも異世界じゃまともに使えないな…。

さて、まずは言語。通じるといいんだが…。近くには屋台が立ち並んでおり各々店を出している。まずは八百屋みたいな店の店主に話しかける。頭から大きな耳を生やした犬のような店主。手も犬の肉球のようで毛も生えている。割と小柄である。鳴かれたら怖いな…。いざ!

「すいません、ここはどこですか?」

そう話しかけると犬のような店主はこちらを見た。赤い毛並みに綺麗なエメラルドグリーンの瞳が物珍しい目線を向けてくる。通じなかったか?

すると店主は口を開けた。犬のような立派な牙が見えた。

「見ない顔だね。あんた旅人かい?」

通じた!よかった。この異世界は言葉が通じる。

「そうなんです。ちょっと道迷って適当に歩いていたらここにたどり着いて…」

「そうかい、珍しい格好の旅人だね。ここはブレイム王国の首都アルビニだよ。あんたどっから来たんだい?」

「西のほうから…」

嘘をついた。特に理由もなく西と言った。この国がどんなものかも知らないで。

「西?このアルビニより西はほとんどが高い山でほぼ人は住んでないって聞いていたけど?」

「あ、えっと実は小さい集落とかあって…」

苦しい嘘であるのは自覚しているが致し方ない。適当なことを言ってこの場から離れよう。言語が通じることもわかったし。

「すいません!行く場所を思い出したんでもう行きます!教えてくださりありがとうございました!」

早口でそう言って足早に去った。


次はお金だ。店がある以上はお金とは限らないが物の交換が行われているはずだ。ちょっと離れたパンのような食べ物を売っている店に行ってみた。

食パンのような四角いものからフランスパンみたいな細長いものまであって、商品紹介の表記があったが文字が読めない。言葉は通じても文字までは異世界のものか。ひとまず何となく小銭の360円出して言った。

「すいません。これで商品は買えますか?」

店主はトカゲのような見た目で体は緑色の鱗に包まれていた。エプロンだけを着ているのが妙にシュールだ。黄色の鋭い瞳がこちらを睨みつけてきた。

「なんだぁ?冷やかしか?買う気がないなら失せな!」

ブチ切れられた。日本円は使えないか。

「ごめんない、旅の者でして…。空腹だったんですが地元のお金は使えないんですね」

怖すぎてちょっと笑顔が引きつる。早く去ろう。そう思って歩き出そうとしたとき。

「なんだ、旅人か。急に怒鳴って悪かったな。ほれ、これでも食ってけ」

そう言って店主はパンの切れ端を投げてくれた。旅人に優しいな。

感謝をしてその場から歩き出した。次はどうするか。役所のようなものがあればいいんだが。考えながらパンを食べた。凄い硬い。

さっそうと異世界に飛ばされました秋名君。こっからどう物語を進めていきましょうか。

さて、このご時世スマートフォンを持っている人がほとんどでしょう。そのスマホには色んなアプリがありますよね。皆さん何入れてます?僕ね、FGOよくやるんですよ。無課金で頑張っているんですけどね、でませんね。沖田総司オルタ。沖田総司は持っているんですよ。オルタがでない。ジャンヌオルタも出なかったんですよ。無課金なりに100連以上はしているんですけどね。まぁ、まだまだ頑張りますよ。最終日までに出なかったらお金の力を頼ります(真顔)

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