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第零話 予兆-Agüero-

始めまして神萄零弩です。

小説をかくのは初めてなので至らぬことがあれば感想をどうぞ

今回はプロローグなので異常に短いですがww

-四月七日 AM8:12-


「ふあぁ~」


県立鉄(くろがね)高校に通うこの物語の主人公となる人物、榊原 恭也は遅刻ギリギリの時刻で妙な欠伸をしながら登校していた。

現代は2063年といういわゆる近未来。科学技術も進歩し、道を歩く榊原の近くを人型の全自動ロボが通り過ぎていく時代だ。


「それにしても高校の入学式で何で三年生である俺が行かなきゃいけならないんだ。校長の長い話なんぞ付き合いきれねぇぞ」


入学式は一年生が主役であり、三年生である榊原たちは何もすることが無い。つまり、早い話が学校に登校する意味が無いのだ。しかし一年生だけでは入学式が成立しないのもまた事実。よって、榊原は投降、基登校することを強いられていた。

しかし序盤からブーブーと文句をたれている主人公は気付いていなかった。

後ろから間の手が迫っていることに―――――


ドスン!!という音が早朝の町に響き渡り、一つの肉片が転がった。


「あべし!!」


有名な断末魔と共に地面を転がった榊原は、何事かとふらふらとした動作で顔を上げる。ちなみに、高等部を殴られたのだ。もうとてつもなく痛い。死ぬかと思った。


「おはよぉ~榊原恭也クン?」


「・・・・・・・・・・・・・・・。」


そこにいたのは佐々布 沙紀『さそう さき』だ。日本人らしい黒髪を肩まで伸ばしており、前髪をヘアピンで留めた榊原の同級生で、世に言う可愛い系の女子である。そして榊原の唯一無二の親友でもある。


「何すんだよ。今の冗談抜きで死んでもおかしくなかったぞ?」


榊原は若干苦笑いしながら言うが、今のは当たり所が悪ければ死んでいてもおかしくなかった。まぁ沙紀の方も手加減はしたのだろうが。


「もふっ。如何なる時でも油断してはいけないのです!少しでも油断すれば機関の手が伸びてきて・・・」


「機関!?何それ始めて聞いた!?そんなもの在るの!?」


「はぁ。榊原はそういうリアクションは大きいのに、人間は小さいのね」


「化○語かよッッ!!」


雑談をしていると、遠くの方からキーンコーンカーンコーンという音が聞こえてきた。おそらく学校のチャイムだろう。


「ヤベェ!沙紀!早く行くぞ!!」


「ふぁ~い」


やる気の無い沙紀の返事を聞きつつ、榊原は学校に遅れないように(既に遅れているのだが)学校へと走っていく。

今日を境に異常な世界に入り込んでしまうと走らずに――――――






-四月七日 AM10:26-


桜舞う四月。入学式という本来なら祝うべきこの場も、壇上で長ったらしい話をしている校長のせいでその欠片も残ってすらいない。もちろんそんなはげ頭のじじぃの話に耳を傾けていそうな三年生は一人もいない。先生の話なんて教室に戻る頃には綺麗さっぱり忘れているなんて生徒にとっては常識だろう。


四月七日である今日は桜が咲いているので、暇を潰す為にも体育館の窓から桜を眺めてみるが、それすらも長続きせず、とりあえず一年生の方を見る。ガチガチに緊張している人からダルそうな人様々だ。


そんなことを考えていると、一人の少年と目が合った。いや、人数が多いから向こうは別の方向を見ているかもしれないが、何故だか目が合ったような気がした。周りより少し頭の位置が高い少年。

しかし、その少年は瞬きをした頃には消えていた。瞬きの間に移動したなら、普通では考えられない移動速度だ。


「???」


空間移動者(テレポーター)が校長の話に付き合いきれずに脱走したのだろうと榊原は結論付け、大きく欠伸をした。






-四月七日 AM10:27-


屋上に(くろがね)高校の制服を着たその人間はいた。170cm後半ほどの身長の少年は右手はポケットに突っ込み、左手で携帯電話を持ち、誰かと会話をしている。


「榊原に接触したよ。とはいっても見ただけだけどね」


『いや、十分だ。それにお前の能力があれば、わざわざ会う必要なんてないだろ?』


まぁな、と屋上にいる男は適当に返す。

すると、虚空から一人の女が突然現れる。佐々布と似たタイプの可愛い系な女性だ。


「報告、終わりました?」

「あぁ」


「じゃあ行きますか。私達には時間が無いですし。」

「あぁ」


その会話を残し、二人は虚空に消えていった。


今此処に、三つ巴の戦いが始まろうとしていた。誰も避けることの出来ない大きな戦いが―――――

受験生なんで更新ゆっくりになるかもですがよろしくですw

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