好きだーーーーーーーーーー!!!!
もうすぐ中学2年生。
まぁ別に、それが何ってわけじゃないんだけど。
なんて言うか、今の私の気持ち。
叫んでもいいよね?
「好きだーーーーーーー!!!!」
奥橋美樹中学1年生。
好きな人が出来ました。
いわゆる初恋ってやつだ。
どうしようか、どうしようもなく好きなんだよね。
私の好きな人は、相田凛君。
あぁ、名前からしてカッコイイ。
もちろん、実際もカッコイイんだけど・・・。
その人はクラスの人気者みたいな感じの人で、明るくて、ノリがよくってかっこいいんだぁ。
まぁ、そんなこと、人前じゃ見せれないんだけどね・・・。
だって私は人前ではあんまりしゃべんないから・・・。
別に、暗いって訳じゃなくって、そういうキャラみたいなのになっちゃってて、こういうことを人前で言ったことなんてないし・・・。
あぁ、誰かに話したいんだけどなぁ・・・。
・・・そうだ、今授業中だった。
やっぱり中学校って難しくなるよね。
ちゃんと聞かなきゃね。
「ここテストに出すからなー」
・・・え。
聞いてなかった・・・。
どうしよう、こういうのも人に聞きにくいんだよな。
「きりーつ、きおつけー、れい」
「ありがとーございました」
はぁ、結局分からなかった・・・。
「美樹ー」
お、その声はっ!
凛君!!
「なぁ、さっきの授業のノート見してくれない?聞き逃しちゃって・・・」
やば、私も聞いてないよ。
「あの、ごめん、私も聞き逃したんだ」
うう、役に立ちたかったのにな・・・。
「そうなんだ・・・」
「・・・ごめん」
凛君行っちゃった・・・。
「なー、さっきの授業のノートみしてー」
次は別の人に頼んでる・・・。
っていうか、私も誰かに見してもらわなきゃ。
「美樹ー」
また、凛君だ・・・。
「お前も聞き逃したんだろ?ほら」
そう言って、さっき借りていたノートをこっちに渡してきた」
「あ、ありがと・・・」
・・・やさしいなぁ。
凛君は、自分のノートを私の机に乗っけて、前の席のイスをこっちに向けた。
「俺もみして」
「あぁ、うん・・・」
顔、近いんですけど・・・。
まぁ、もくもくと書いてるし、私もちゃんと書かなきゃ。
「・・・よし、終わった。これ、返しとくな」
「うん・・・」
・・・もっと可愛いこと言えないのか、自分。
あ、もう次の授業はじまっちゃう。
キーンコーンカーンコーン・・・
・・・どうしましょう、おなかと頭が痛い。
痛すぎる。
保健室行きたい。
うう・・・。
イスの上でうずくまっていたら、近くの席の友達が声をかけてきてくれた。
「大丈夫?」
「うーん」
ぜんっぜん大丈夫じゃないです!!
「保健室行く?」
「・・・うん」
結局友達に支えられながら、保健室へ。
「熱がちょっとあるわね」
体温計を見ながら先生が言う。
「このままじゃ授業もできないし・・・、しばらく休んでから今日はもう帰りなさい」
「はい・・・」
うわー、布団が気持ちいい・・・。
眠たくなってきた・・・。
「・・・き、・・・みき、・・・美樹」
「・・・ん?」
どうやら寝てしまったらしい。
「大丈夫?」
「あ・・・」
凛君・・・。
「うん・・・」
「はい、これかばんね」
「・・・ありがとう」
うう、熱のせいか、ぼーっとする。
「熱、あるんでしょ?」
「うん・・・」
「大丈夫?しんどかったら出ていくけど・・・」
「いて、いいよ・・・」
「そっか・・・」
凛君やさしいな・・・、気遣ってくれて・・・。
そんなとこも全部
「すき」
あれ、自分なんて言ったっけ?
まぁ、いっか。
ふらふらな私を、凛君が支えてくれる。
「じゃあ、お大事に」
「失礼します」
次はお母さんに支えられながら、靴をはいた。
「・・・俺もだよ」
そんな声が聞こえた気もするけど、何が俺もなんだろ?
まぁ、なんだっていっか・・・。
中学生ってこんな感じかなって思って、書いてみたんですけど・・・、なんかイマイチうまく書けなかった。きゅんってする話が書きたいのに・・・。




