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色々練習シリーズ

有耶無耶な愛の考察

作者: 冬華。

 この作品はシリーズの他作品を読んでから見た方が読みやすいです。


 『容疑者Xの献身』を見て書きたくなった。

 あんな純愛は私には無理だった…


 今回は微妙に頑張った。けどこんなはずじゃなかった

 海月さんさんごめんなさい。


 でわでわ、気軽にどぞ!

 これは俺が親友の詩歌の家に遊びに行ったは良いが、詩歌に用事があって数十分買い物に行くとのことで詩歌の家で待機させてもらっているタイミングで起きた。



「ねぇしの。私、聞きたい事があるんだけど今良い?」

「別に大丈夫だぞ。分かる範囲なら応えるよ。」

「うむうむ! それでこそ私のしの。二つ返事で応えてくれるとわ男前だね! 」

「別に俺は雛ちゃんの物じゃないけどな。まぁ年上として、分かる程度ならだよ? 」

「分かってるって。じゃあさ、じゃあさ。質問ね? 愛ってなぁに? 」


 愛…辞書で調べると、思いやり・相手を慕う情・可愛がること・大切にすること・好むこと・愛でることなどである。

 だがこの場合、この子が聞いているのはそういうことではないだろう…

 辞書的な意味では無く、人の…今の場合俺の心の中にある愛という定規を聞いているのだ。


「俺は…皆が幸せなことだと思う。」

「ん~…? しのの愛わ皆が幸せなことなの? 」

「なんて言うんだろうな…つまり俺の中の愛ってものは皆が幸せじゃないと生まれないんだよ。」

「へぇ~…じゃあね~…しののすみれさんへの愛を形容してみてよ。」

「それは好きって言葉に尽きるだろ…」

「それをもっと具体的に言うの! 私ちょっと友達と電話してくるからその間に考えとくんだよ! 」


 雛ちゃんは言いながら部屋から出て行った…

 多分自室で友達との会話に勤しむのだろう。

 というか女の子の電話ってかなり長いイメージがあるんだがそこら辺どうだろう…

 まぁ、この後帰ってくる詩歌と遊ぶから別に帰りに言えば良いんだけどな。


 だがしかし… 俺のすみれへの愛を具体的にって言われてもな…

 正直俺の今までの恋愛なんて片思いが関の山だ。好きやら愛してるやらとしか形容できない…

 強いて言うなら、『彼女を幸せにしたい』だが… 具体的じゃあないな…

 なんだろうな… 上手く言葉に出来ない…


 数分後、詩歌が帰って来て俺は思考の海から帰ってこれた…

「なぁ詩歌。愛ってなんなんだ…? 」

「急だし、気持ち悪いからその質問は却下だ。」

「なんでだよ! 友達だろっ! 」

「だからだよ! そんなん考えないで突っ走った先にあるのがお前だろ!? 」

「そう………なのか? 俺わりと考えてると思うんだが…」

「気のせいだ。神風特攻隊も真っ青な特攻っぷりだよ。」

「お前に言われるとか…」

「おい、どういう意味だ。ゴラァ。」


 と、まぁこんな風に時間は過ぎて行く…

 雛ちゃんの電話が終わったのは丁度ゲームを切り上げようとした時かな。

 電話が終わったというか詩歌の部屋に来たのが切り上げたときなだけだから電話がそのタイミングとは限らないんだけどね。


「お兄ちゃん、しの借りて良い? 」

「いいぞー。こっちは終わったから。鎬、手を出したら分かってるよな? 」

「分かってるし。俺もう彼女居るから多分ねーよ。」

「その多分が怖いんだよ、こっちは! 」

「はいはい。今わ大丈夫だからしの借りてくよー」

 そう言いながらも既に俺は部屋の外に連れ出されようとしている…

 俺に拒否権はなかったのね…

「“は”ってなんだ“は”って! ちょっと待て、コラ。まtt」

 扉が閉まり詩歌の追及も追いやられた…


 所は変わり雛ちゃんの部屋です。扉に背を向ける形で布団の上で胡坐をかいています( 雛ちゃんが窓際の勉強机の椅子に座ったため )。

 …すごく可愛らしい部屋でした… ぬいぐるみと漫画がいたるところに散乱してるあたりとか…?

「そんな…キョロキョロ見ないでくれると嬉しいな…」

 若干恥ずかしそうに俯いている…

 可愛いから願い通りにしてあげよう。


「じゃあ改めて聞くね? 愛ってなぁに? 」

 まだ頬に朱が残っているが凛々しい目つきでこちらに向かってきた。

「…俺の愛は、彼女が幸せなことだ! 」

 こっちだって腹を括ったんだ。最初に思ったこと、それが真実だ。

「ん~? それじゃあ最初と変わらないよ~…」

「変わらないかもな…だけどさ。俺にはそれしか、思いつかないんだ。色々と具体的に考えたけどさ、結果的に彼女が幸せなら俺は満足出来るって思っちゃったんだ。」

「例えば、しのと別れることが彼女の幸せでも? 」

 少し、悲しそうな目で雛ちゃんがこっちを見てくる…


「あぁ… きっとそれなら俺は別れる。ただしそれが彼女が望んだものならな。他人の物差しで測られた幸せだったら断固として拒否する。」

「ふむぅ… じゃあ、その彼女に命の危機が迫ったとする。あなたがその危機を挽回するにわ命を懸けなければならない。そしてあなたにわ人の記憶を封印する力があるとする。この時、あなたわどうしますか? 」

「っ…! 俺は… 」

「あなたにわ選択肢が複数あります。まず救わないこと。次に彼女の日常を壊して現実を先延ばしにすること。次わ命を賭して戦い記憶を封印するか否か。どうするんですか? 」

「俺は… きっと封印する準備をして、俺の死自体を封印の発動キーにする。でも、絶対生き残る。俺の死で刹那でも彼女が悲しむのなら、未練が残ってしまうなら全力で生き残る。それしか… 俺には… 」

「ふむぅ… そう…ですか。やっぱりしのわ良くも悪くも主人公ですね。きっとそれが主人公の素質ですか…」


「ところでなんでそんなこと聞いたんだ…? 」

「んと。小説で見たから。シチュエーション違っても大丈夫かなーって思ってさ! 」

 さっきの空気を微塵も感じさせず、陽気にだけど空元気の様に応えてくれる。

「きっとしのに見せたら感情移入しすぎちゃって1日鬱みたいになっちゃうだろうね~ 」

「そんなことは… きっと…多分無いと思いたい。」

「その時点でバレバレだね! ん…」

 ん? どした、急にグーサインなんて出して???


「じゃあ最後に質問。すみれさんの事好き? 」

「当たり前だ。好き、いや大好きだ。愛している。すみれの幸せを邪魔するのが居たら蹴散らす! 」

「ふむふむぅ… 」

 ニマニマしながらこちらを見てくる雛ちゃん… なんだかイタズラの成功した子供みたいだな…

「うん、そのセリフ今度は後ろの人にも言ってみようか~♪」


 俺が振り返るとそこには… すみれが居た…

「す、すみれさん… 一体いつから居ました…? 」

 すみれの顔が真っ赤であるので告白の時には居たのだろう…

 てか雛ちゃん俺のことハメやがったなぁあぁぁぁあ

「えと…『きっとそれなら俺は別れる』くらいから…? 」

「マジで…? それかなり最初の方だった気がするんだ… 」

「あの…その…そんなことより。最後のアレは本当ですか? 」

 カウンターが今一番触れて欲しくないところに来た…


「…本当だ。大好きだよ、すみれ。」

 喜びなのか恥ずかしさなのか、すみれは満面の笑みだ。

「初めて言ってもらえました! 大好きって! 大好きだよって! 私も大好きです、鎬くん! 」

 ダッシュで抱きついてきた… あれ? 俺言ったことなかったっけ…?

「なぁ、すみれ? すみれに大好きって言ったことなかったっけ…? 」

「ないです! 私が鎬くんとの会話を聞き逃すわけありません! だから初めてです! 」

 俺の愛情表現足りなかったんだな… そう思いながら俺はすみれを抱き返していた。


「お二人さん…? せめてイチャつくなら人ん家でやらないで欲しいな~って焚きつけた私が言うのも何ですが。」

「ご、ごめん… 」

 人目を気にするのを忘れていた… ここは詩歌達の家だ…

 ほら、すみれなんて何も言えなくなっちゃったよ。


 ん…? すみれが何か言いたそうにこちらをみているどうしますか?

  ⇒  聞いてあげる

     近寄って耳を澄ます

 選択肢ねぇええええ。まぁどっちにしろ聞きたいから良いか…

「どうしたんだ、すみれ? ずっとこっち見て。」

「あのですね…… その… し、しっかり責任持って私を『幸せ』にしてくださいねっ! 」

 予想外のド直球でパニくります…



「………えと… 言うなれば、こんな俺でも君に惚れても良いか? 」

「??? …はい! もちろん。お願いします! 」

「出たよ… しの? ここは照れ隠しなんてしない方が男らしいんだからね? 」

 雛ちゃんが溜息をつきながら説教をしてきた…


「大好きですよ、鎬くん。」

「俺も大好きだよ。」

「はぁ… やれやれ… 」

 再び人目を気にせず抱き合った俺らを見て雛ちゃんは溜息をついたが今はそんなことなど気にも留めなかった。

 はい。ごめんなさい。

 反省はしてます。後悔はしてません。

 最後の鎬の『言うなれば…』は去年のアニメのセリフですね。


 友達の読んで軽く凹んだりします。自分の文才の無さが分かるっていうね…

 ↓ がお世話になってるお友達のだったりします。

 http://mypage.syosetu.com/119471/


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