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事故
即死だった、スピード違反の大型トラックに跳ねられ、君は宙を舞った。
人々の悲鳴と煩い救急車のサイレン
その中心で血まみれの君。
僕は呆気にとられるしか無かった。
最早何処か冷静になっている僕の脳
もう分かりきっている事なのに僕は問う
「なん…で」
咄嗟に出た言葉は騒音に掻き消された。
他人事のように事情聴取を受け、
葬式の日にようやく現実を受け入れ、
そして彼女がどれだけ愛おしい存在かを
思い知った。
だが今じゃもうどうしようもない、
ゴミの様に床に寝転び、飲まず食わずで二日過ごし、それでも自分は生きたいとでも言いたげに腹は減る。
そんな自分に無性に腹が立つ
しかし食欲に負け、何かしら食べる。
そんな抜け殻の様な、死んだ様な日々を過ごしていたある日
インターホンが鳴る、
無視しようと思ったが申し訳無いので
一応出る。
「どちら様でしょうか」
そいつが口を開く