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次元の鼓動  作者: ごまざわ
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炎の将軍

14章 炎の将軍

砂煙が立ち込める。

「な、何!?」

「神ニ仇ナス者、粛清セン」

二人の前に現れたのは、体に炎を纏った人形の異形だった。

「ま、まさか、有り得ない!!」

「どうしたんです?」

「こいつは、神の部下の四天王が一人、炎の将軍イフリートよ!なんでこんなとこに!」

「戦いましょう」

「バカ!逃げるのよ!次元が違う、80次元はくだらないわ」

「え!」

「眷属、召喚」

イフリートが手を上げると、炎の柱が十本出現した。天使が10体現れる。20次元くらいか。

「あたしが気を引くから、あんただけでも逃げるのよ」

「でも、カグヤさんが」

「地獄ノ火炎」

イフリートは地面を拳で砕いた。雅樹とカグヤの立っている地面が真っ赤に染まる。地面が爆発した。

「きゃあっ!」

「うわっ!」

二人は投げ出された。

天使が集まってくる。

雅樹は神切丸、カグヤは日輪刀で応戦する。

「こいつら、普通の天使より硬い!」

「イフリートの効果で強化されてるのよ!一体じゃ楽に倒せるけど群がりすぎ!」

天使の蹴りがカグヤの腹に命中した。

「かはっ」

「カグヤさん!」

カグヤが倒れた。雅樹の目が赤く光る。

「潰れろ!」

雅樹の近くにいた3体の天使がぺちゃんこになる。

「ゲホッゲホッ!」

雅樹はうずくまる。暗黒の視線を使いすぎたようだ。

イフリートが近づいてくる。もう終わりなのか。イフリートが手をかざす。炎が集まり、手が光りだす。

「火炎砲、発射」

「喝!」

イフリートが爆発した。何が起きた?見上げると巨大な白い鳥が飛んでいる。その背に誰か乗っている。金髪のポニーテールで片目が隠れている。黒地に赤い雲のようなマントを着ている。そうだ、天使は!カグヤの方に視線をやるとそこには金髪と同じマントを着た男、50代くらいのおじさんがいた。

「猫背?」

おじさんのマントから何かが大量に出てきた。木で作られた傀儡、のようなものが30体、いやそれ以上現れた。残り7体の天使と交戦している。金髪が降りてきた。

「サソリの旦那、こいつが炎の将軍か?」

「間違いない」

「よし、観客もいるしオイラの芸術、見せてやるか!うん!」

「油断するなデイダラ。奴は四天王の一人だ」

「わかってんよ!芸術は爆発だ!喝!」

「あの、あなた達は一体」

「敵でも味方でもない。対象の捕獲が目的、それだけだ。お前らを助けたわけじゃない」

無愛想にサソリが言った。

「火炎放射」

イフリートは空を飛ぶデイダラに向かって技を繰り出した。広範囲に炎が撒き散らされる。

「うおっ」

鳥が燃えた。デイダラが落ちる。イフリートがさらに追撃を加えようとジャンプする。

その時光の玉が飛んできた。イフリートが爆発した。

「デイダラ、あんた弱すぎ」

そう声を発したのは白い軍服スカートと軍帽を身に着けた黒髪ロングの女性だった。翼が生えていて空中に浮いている。

「うるせぇバンビエッタ!オイラが弱いんじゃない!鳥が遅いんだ!うん!」

「あたしの方が速いわ!喰らいなさい!」

光の玉がイフリートに向けて撃ち出される。イフリートはジャンプして拳を突き出す。

イフリートの右腕が爆発した。

「あたしの技は霊子(魔力や呪力、チャクラなどと同類)の爆弾を打ち込むわけじゃないの。触れた物が爆弾に変わるのよ」

「厄介ナ技ダ、コチラモ必殺技ヲ使ウ」

イフリートは力を溜め始めた。

「まずい!逃げろ!」

デイダラが言った。なにかヤバそうだ。

倒れているカグヤを連れて俺は逃げる。逃げ足だけは速い俺は時速20キロほどで走った。

3分後、その時は訪れた。

「天変地異」

炎の竜巻が円を描くように5個現れた。イフリートは大爆発を起こし、半径500メートル程が焼け野原になった。

こうして俺の長い1日が終わった。




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