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転生した剣聖は現代社会を生きる  作者: ネロ偽者
外国の来賓
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28 リリーナ・シャトレーゼ

この物語はフィクションです。

誤字脱字があるかもしれませんがご了承下さい。



わたくしはこの場所がどこなのか知り、怖くてその場にうずくまってしまう。


が、少し経つと足音が聞こえるとともに二足歩行の牛の化け物に見つかってしまった。



わたくしは必死に逃げるが、足を絡ませて転倒してしまい牛の化け物に追いつかれる。



牛の化け物は持っていた戦斧を振り上げ、刃がわたくしの体に迫る瞬間…


わたくしは光り輝く鳥を視界の端に収めた。




だからなのか、最後にわたくしの本当の願いを知る。

『一度でいいからあの鳥のように自由に世界を駆け巡りたかった』




わたくしは目を閉じこれから感じる痛みに備えた。

だが、想像した痛みはいつまで経ってもわたくしに襲い掛かってこなかった。



なにが起こったのだろうと思い、目を開けると縦に切られている牛の化け物がわたくしの視界に映し出される。



牛の化け物は倒れる際に灰になり魔石が地面に転がた。



だが、そんなことはどうでもいい。牛の化け物に隠れて分からなかったが刀と呼ばれる武器を鞘にしまう鬼の仮面をつけた御仁がそこにはいた。


わたくしはすぐにその人に助けられたことを理解する。



「怪我ない?」

鬼の仮面の御仁は私と違った言語を使って何かを言う。


これは…わたくしの心配をしてますの?とりあえず大丈夫だと祖国語で伝えると鬼仮面の御仁はすぐにわたくしの祖国語の言語を使用する。



「そう…。なんでダンジョンにいる?」

わたくしはこのダンジョンから生き残りたいために、素直に今までおきたことを説明していく。



_____________________________



びっ、びっくりした。俺の感知できる範囲で急に空間が歪んだから、ダンジョンで何か異変が起きたのと思った。


その後、その空間の歪みが消滅した後に生命体、人間の気配が現れ、転移してきたことが分かった。



だが、おかしいことに転移してきた人間はプレイヤーでもない、力もない俺より年が若い金髪縦ロール少女だった。15か16歳あたりだろうか。



ひとまず、モンスターに襲われていた様子なので助けたが縦ロールが不審人物なのは変わらない。



理由としては転移魔法は発動するだけで膨大な魔力を使うし、転移距離が長いほど魔力量の消耗が激しくなるのに俺の感知の範囲にひっかからず、この縦ロールを転移させた術者はダンジョンが現れて5年のうちのプレイヤーの魔力ではないと考えられる。



だからプレイヤーの力ではなく、もっと他の何かが関係すると思い縦ロールに事情を聴くと、それはそれは非現実的な話を聞かされた。


だが、国や裏組織が何か特別のアイテムを隠しており、そのアイテムを使用しない限り俺の感知外から縦ロールを転移させることは不可能だとは俺も思うので縦ロール言葉に一応、納得しとく。



その場合、俺はこの縦ロールを助けた時点で国の面倒ごとに巻き込まれたなと思った。だが俺には関係ないことだと思いながら縦ロールに聞く。



「あなたはこれからどうする?」

「それはもちろ…ん…」


縦ロールは途中で言葉を切る。縦ロールは俺に厚かましく助けてもらおうとしていたんだろう。



だが、俺は縦ロールを面倒を見る気はさらさらない。俺はたまたま目の前で殺されそうになってたから助けてやったがそれ以上、縦ロールに関わる気はない。



縦ロールが置かれた状況には同情はするが面倒ごとには関わりたくないし、ダンジョン攻略する上で邪魔になるだけだ。


そう思い俺は縦ロールを置いてどこかに行こうとすると縦ロールが俺を引き留める。



「まっ、まって…どこに行かれるの?」

「ダンジョン攻略」



俺が縦ロールの話を聞いて助ける気がなくったのを感じ取ったんだろう。縦ロールは俺の服をつかんで俺の歩みを止めようとするので、俺は服を触らせないようにする。



「わ、わたくしを助けてくださったら、私の祖国から褒美が出るはずです」


「いらない」


必死に自分を助けたら俺に利点になるかを言うが俺は縦ロールが言っていなかった点を言う。



「逆恨みされるのはごめん」

そう言うと縦ロールはそのことに心当たりがあったのか口を閉じる。


「助けたとしても弱いからすぐ死ぬ」

俺は最後にそう言い、歩き出す。



そうして2時間、モンスターを倒しながら進み階層を降りる階段にたどり着いた。俺は後ろに振り返り、傷つきながらも付いてくる縦ロールを見る。



「いつまでついてくるつもり?」

「はぁはぁ、ダンジョンを出るまでよ!」

そう言って縦ロールは一歩踏み出すがどんくさく転んでしまう。



「わたくしは、わたくしはこんなところで死ねない…」

縦ロールは顔を上げて、そう、強い意志を映した瞳で俺を見る。



「…。」

少し気になった。


「なんでそこまで生にこだわる?」


俺は一度死に生にこだわるのをやめた。俺が今生きる意味はこれ以上爺さんや兄を悲しまないように死なないようにしているだけ。



「…町のクレープを食べてみたい」

「?」


「友達と食べ歩きをしてカフェでお茶してみたい。ショッピングをしてみたい。お肉にかぶりついてみたい。かっけこや缶蹴りをしてみたい」


…。


「わたくしは、私はただの普通の女の子に生まれたかった」

『ライアン、私は僕は王子ではなく、ただの普通の家庭の男児に生まれたかったよ』

ユリウス…。


「なら、破棄すればいい」

「えっ?」

「王位継承権を破棄すればいい」


「!?そんなこと…できません。王位継承権という地位があるからわたくしは守られているのです。もしそれがなくなれば王族の血を引いている邪魔な女として、誰も守ってくれず、ライバルに殺されます」


そうだ。簡単に言うが王族の血を引いてる限り、縦ロールは政略結婚の駒という利用価値も、血をわけた兄妹にも狙われつづけるだろう。王位継承権があるから政略結婚な駒にされず、政敵にも守られているんだろう。


俺は、今から縦ロールに問う。


「リリーナ・シャトレーゼを捨てられる?」


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