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転生した剣聖は現代社会を生きる  作者: ネロ偽者
スタンピード
15/47

15 配信

この物語はフィクションです。

誤字脱字があるかもしれませんがご了承下さい。


「スタンピードが起きるまで、あと半日過ぎた。俺たちはスタンピード対処はモンスターが最も活発化する深夜だから、あと一日あるかないかだ。それまで各自、体を休めたり装備の見直しをするように」



と、寝る前に紫苑が俺たちを集めてそう言ってくる。



「分かったよ」

大地とよばれた優しそうな大柄の少年だけが答える。それ以外は、ギャルはスマホをいじり、ラグーは体を前後に揺らして、眠そうにしていた。



「話、終わった~?」

「終わったが…ちゃんと聞いてたのか?」

「まぁ、そういうことは置いといて、みんなーこっちにちゅうも~く」


そう言って、ギャルはスマホを机において、スマホの画面を俺たちに見せるようにする。



そこには配信中という赤い点ランプがついてあり、コメントもたくさん書かれていた。



○配信中

 ↳ キャー紫苑の私服カッコいい♡

 ↳ いやいや、ラグーくんの寝間着姿まじ、可愛すぎ。

 ↳ 

 ↳                        ・・・。



と、盛り上がりを見せていたコメント欄は何かに気づいたように指摘する。



 ↳ あれ?テントから出ていこうとしている鬼の仮面の人は誰?

 ↳ あ、本当だ。



そのコメントに気づいたギャルは素早く俺に近づき、俺を捕獲しようとする。だが俺の方が戦闘力もステータスも上でなかなか、捕まえられないと知ると助っ人を呼ぶ。



「大地~。ライアン捕まえて」

「いやミヤちゃん。ライアンも嫌がっているみたいだし」



ギャルは助っ人が助けてくれないと知ると舌打ちをして何かを考える。すると、なにかをひらめいたように俺にの耳元に近づき、言葉を発する。



「今日の夕ご飯足りた?」

ぴくっ。


「足りないよね。ご飯は支給制で量決まっているし、お腹減っちゃうよ~」

そう言って、ギャルは俺にとある袋の中身を見せる。



「ちょこっとでいいの。出てくれただけでこの中身、全部プレゼント」



俺はギャルを見る。ギャルも俺を見て俺の視線に気づいたように頷く。俺とギャルは交渉成立とばかりにお互いの手をパチンと叩いた。



もぐもぐ、幸せ。



 ↳ えっ。待って、なんか取引みたいなもの見たんだけど


「まぁ、細かいこといいじゃん」

そう言ってギャルはトランプやゲーム機を取り出す。



「で、こっちの鬼の仮面の人は誰だっけの質問だよね。こちらはライアンと言ってあーし達と臨時でパーティー組む人」


「違う」と、俺は反論する。


「ほとんど変わらんからいいじゃん」

ギャルは俺の背中を叩きながら答える。



「ミヤ…」

そんな様子を見ていた紫苑はギャルの行動を呆れながら座る。もう、ギャルの行動を止められないとみたそうだ。


 ↳ あ、知ってる。紫苑と決闘をして勝った人だよね。

 ↳ え、まじ。



と、疑う人が大量に続出したが、ギャルがその疑いを晴らすように答える。



「そうだよ。紫苑がシャイニングセイバーしても勝てなかった人だよ」


 ↳ えぇぇー。すごっ

 ↳ 紫苑、シャイニングセイバーしたんだ



「おい、あの技に変なあだ名つけるな」

「えー。もう、紫苑のシャイニングセイバーはみんな知っているよ」

「くっ」と紫苑はうなだれる。



「じゃあ、第四回目のスタンピード前、合宿夜「遊びつくそうぜ」を始めるよー。今日のゲストはライアンさんです~」

と、ギャルが拍手をして盛り上げていく。



「まずはなんのゲームしようかなっと。」

ギャルは考え込むが直ぐに決めたように、それを手に取る。



「やっぱり、合宿で定番なトランプっしょ」

「えー。トランプかよ」

といつの間に目を覚ましたラグーが不満をあらわにする。



「トランプじゃ、ラグー、私たちに勝てたことないからイヤなんしょ」

 

↳煽りおる(笑)



「はぁ!?ちげーし。そんなに言うならトランプでぼこぼこにしてやる。まず何からだ?ババ抜きか?神経衰弱か?」


「じゃあ、ババ抜きで」

ギャルはトランプをシャッフルしてみんなに配りだす。配られた中には俺もいた。


「?なぜ俺もやる」

 

 ↳ 俺っ子娘だ!

 ↳ 袴、鬼面、無表情、俺っ子とか属性盛りすぎ(笑)



「はっ。僕に負けるのが怖くて勝負に逃げるんだな」

かっちん。



「ふーん、誰が負けるって最弱王」

そう言うと相手は俺を睨みつけ、反論する。



「ばちばちしているのはいいけど、早くやるよ~。あっそうだ。トランプそのまま、やるのは面白くないし何か賭けない?例えば、明日の朝食のメインとか」



「いいね!おもしろそう」

 

↳ 負っぱなしラグーくんの自信はどこからくるわけ?



俺も負ける気がしないので頷いとく。



「ババ抜きじゃすぐ終わっちゃうし、いくつかトランプゲームをして総合的に順位が低い人が一番、高い人に進呈するとかのほうがいいんじゃないかな」


大地少年が手を上げて、言う。



「あ、そっちのほうがいいかな~。じゃあ、ババ抜き、神経衰弱、豚の丸焼き、7並べ、じじ抜きを順にやるってことで。一位を取った人は4ポイントそれ以降は一ポイントづつ減らして、最下位は0ポイントでいい?」



「いいと思う」

大地少年とギャルがルールを決めていく。



「じゃあ、視聴者のみんなはいちゲームごとに視点を変えて見せるから。まずは、あーしの視点からプレイ風景見てね」



ギャルはスマホの画面を自分の手札を見えるようにする。もちろん、俺たちはコメントが見えなくなる。



「じゃあ、ゲームスタート」


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