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語録(第十~十二章)

「武であれ知であれ権であれ、力を振りかざして拙速に思考を歪めんとすればそれは敗亡の道なり」


「鉄に鉄をぶつければ必ず傷を負う。鉄を布にぶつければ受け止められる。布を鉄に投げつければくるむ事ができる」


「力は見せれば見せるだけ縮み、隠し過ぎても縮む」


「聖書を全身に行き渡らせし者は最上、聖書を吸い上げし者は上、聖書を知らぬ者は中、聖書を軽んずる者は下、聖書を暗記せし者は無下」


「聖書を軽んじて反逆するは雑兵、聖書を知らずに反逆するは将、聖書を読破した上で挑むは英雄」


「金の為の善行はいかに大なれど、正義のための善行の最も大なるを越えず。されど金の為の悪行はいかに大なれど、正義のための悪行の最も大なるを越えず」


「剣は神をも斬り、魔をも斬る」


「剣を振らずに見せて勝つは最上、されど見せて勝つががために見せるは下劣」


「万物は命を成した時から神の目を受ける」


「一糸まとわずとも王は王であり、王冠を被ろうと賤民は賤民である」


「神は信ずる者にも知らぬ者にも嫌う者にも等しく救いを与える。されど救いを嫌う者には救いを与えない」


「悪と信じて為された悪事千個より、善と信じて為された悪事一つの方が凶悪である」


「相手を知れば三度勝ち、己を知れば三度負けず、相手と己を知れば百度負けず」


「獅子を獅子たらんとせしめるは百の試練と百の報酬が要る」


「雨が千日続く事はない。されど、晴れも千日続かない」


「他者が渇した際に水を与える者は善である。されど渇する事を見越して与える者は善ではなく、水を涸らした上で与える者は悪である」


「司教が神の名をもって信徒に物を頼み、信徒が神の意にそぐわぬ真似をした場合、それは司教の愚である。されどただの愚であればその愚以上の罪はない」


「異教徒の教文を耳にした時、受け入れた上で取捨するを賢者と呼ぶ。また右から左へ受け流すを愚者と呼ぶ。さらに異教徒の教文をむやみに飲み込み女神の教えを忘れるを棄教者と呼ぶ。

 そして聖書の教えにすがり異教徒を排せんとする者を妄者と呼ぶ。妄者はいかなる力を用いようが妄者であり、女神の教えを捨てる事を余儀なくされぬ限りは決して妄者となるなかれ。平生の妄者は愚者はおろか棄教者にもはるかに劣る存在である」


「三度説いて聞かぬ者は百度説いても聞かぬ。ただし二百度説けば頭が覚える。それでも駄目ならば絵に向かって説いた事を恥ずべし」


「庶民の子である事は幸福であり、不幸でもある。王の子が王城と言う富貴と国民と言う責務をもろともに味わうのと同じだ」


「目は人間第一のしもべにして、第一の反逆者なり」


「最初から屑と思えば宝も屑である。また屑であると言う信仰が強ければ強いほど、屑であると言う理由を求めたがる」


「息を吸うもまた負担である」


「城壁が低かろうと将あらば崩れず」


「治癒の法は体に慈悲を与える、されど心に慈悲を与えるのは術者自身である」


「国を築くためには屍山血河を築かねばならぬが、屍山血河を築いたからと言って国を築けるわけではない」


「他者をすべて愚と呼ぶ者は大愚か大賢かである。ただし大賢は目に映る小麦畑の一粒である」


「己の塵芥は他者の財宝かもしれぬと思え」


「赤子が神なるは冬の雪、青年が神を目指すは夏の日、凡人が神を名乗るは鳥のさえずり、賢者が神を名乗るは洪水の前触れ」


「凡人もまた一つの仮面である。凡人の名の下に獣を仕留めれば歓喜を得る、いかなる英雄にも得られぬ歓喜を」


「奇跡に理をもって当たるは熊に釣り竿をもって当たるがごとし」

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