俺は最新でお前はかつての俺なわけで　～心春な日々～

２✕✕✕年。科学は目覚ましい進歩をし、アンドロイドが生みだされる。
一般家庭にも普及する兆しを見せるアンドロイド。

そんな時代に生きる高校２年生の『梅咲虎雄』は自他共に認める天才である。

理想の妹を生みだそうと２年の歳月をかけ、作り出したアンドロイド『心春』を起動しようとしたとき、落ちた雷によって『虎雄』は『心春』に、『心春』は『虎雄』に入れ替わってしまう。

必死に元の体に戻ろうとする心春（虎雄）だが、自身の設定した『ちょっと頭が弱くなる機能』と『舌足らず』のせいで天才として力を振るうことができず、虎雄（心春）となった元ＡＩは生まれたばかりで無垢な心を全面に発揮し、周りの女の子たち、『幼馴染み』、『お嬢様』、『後輩』、『お姉さん』を無自覚で口説いていく。

自分の元体が起こす恋愛劇を必死で止めながら、元に戻る方法を探す心春（虎雄）は入れ替わったことで、今まで見えなかったものが見えてくる。

身近に、当たり前にいる家族の想いを、忘れていた自分の気持ちを思い出していく。

そして虎雄（心春）もまた、人間として必死で生きていく中で、人間とは何か、自分とは何かを知って変わっていく。


一時期ハーレムを形成しますが、キッチリと答えを出し、結果フラれた子も負けヒロインなどと言わせない力強さを見せていきます。

メインの心春と虎雄だけでなく、ヒロイン、家族にも焦点を当てて物語は進んでいきます。