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第四章 店員は語る?-6-

 二日と言いながら一週間以上も休んでしまいました。(-_-;)………誠に申し訳ございません!! 年度末の課題の処理がうまく行かず、この様子です。(トホホ)…作者がいかに低能かが伺えます(T-T)……ともかく!今日からこの怠慢を払拭するように更新しますので、宜しくお願いします!!(汗)

-6-

「それではっ……」

 とどめを刺されて絶句した青嵐の一瞬の隙をつき、厳は包みをひったくった。

「…遠慮なく頂戴します」 厳の情け容赦ない笑みに、青嵐は顔をひきつらせる。


「……っくしょん、開けるのかい…?」

「見れば分かると言ったのは、どこの誰です?」

「……そうでした…」

 青嵐はいっさいの抵抗をやめ、全面降伏した。


 厳は丁寧に包みの紐をほどいてゆく。

「この時点ではまだ分かりませんね」

「いいから、全部ほどいて」

 その作業終わると、厳は包装紙をきれいに畳んだ。

 どうせこの後捨ててしまうにしても、破ってしまわないのが厳らしいところだ。

 続いて箱の蓋を開けると、目立って珍しいところも見受けられない、ふつうのティーセットが出てきた。


「………?」

 この中に、青嵐は何を隠しているというのであろうか。

「よく見なよ」

 青嵐に指摘されて厳は箱の中をまじまじと見つめた。

 そして、ティーセットを保護する布製の緩衝材から、必要以上に多くの糸が出ていることを発見する。

 …その布の中に、何かが縫いつけてあるようだった。


「これは…?」

 布を裏返してみると、見逃してしまいそうなほどに細く、黒い線が点々と布の縁を彩っていた。


 ふれてみると、ぱらぱらと砕けた。

 そのことから、縫いつけてあるのは乾燥した植物の破片だということが分かる。

「どう?驚いた?」

「………!!」

 今度は、厳が絶句する番であった。


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