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第四章 店員は語る?-5-

-5-

「………。」

 それに対し、青嵐は蛇に睨まれた蛙のように首をすくめた。

「…ティーセットを頼んだんだよ」

 青嵐はどうやって厳の冷たい視線から逃れられるのだろうかと考えながら厳に返答する。

「……ほら、この前割っちゃったから」

「同じ物を注文したんですね…。道理で包装紙の模様に見覚えがあると思いました」

 青嵐は、先日割ってしまった物と同じティーセットを注文したのだ。

 先日の物も青嵐は郵送でこの家に届けさせた。

 そのティーセットが届いたのは一ヶ月前だったので、見覚えがあったのだろう。


「そんなにお気に入りだったんですか」

「…うん、なかなか手に馴染む品だったからね。使いやすいし、気に入ってた」 青嵐は苦笑した。


 ─…その時、厳は青嵐が半瞬目をそらしたのに気づいた。

「何か隠していますね」

 すると青嵐はその場で硬直する。

「……ははは…」

「この箱の中に何が入っているんです?」

「………ティーセット」

「、と何か、と聞いているんですが」

「……ばれた?」

「ばれないわけがありますか?」

「……ないですね………」

「その通りです」

「大したことないんだよ!!」

 青嵐はその包みを抱え込み、自分の部屋にそそくさと運び込もうとする。

 何とかして逃げようとする青嵐の腕を、厳はつかんで引き留めた。

「……どこへ行くんですか?」

「……っ…ちょっとお手洗いに」

「届いたばかりの荷物を持ってお手洗いに行く人はいません」

「ここにいるよー……」

 青嵐はわざとらしく手を挙げた。

「そのような悪行は許してはおけませんねぇ。さあ、私が粛正して差し上げましょう」

 厳は再び穏やかでない笑みを浮かべ、青嵐の行く手を阻む。

「それに……」

 厳はさらに目を細めた。

「ぐっ…」

 青嵐は今度こそ言葉に詰まる。

「お手洗いはそちらではありませんよ」

 厳は目を白黒させている青嵐にとどめを刺した。


 え〜…すみません、言いづらいのですが。─明日・明後日は諸事情のために更新をお休みします(-_-;)。年度末はいろいろとイベントがあるので(^-^;!!……と、いうわけでよろしくお願いします<(_ _)>。本当にすみませんo(T□T)o

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