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第四章 店員は語る?-2-

-2-

 書いてあったものは、一見するとよくわからない記号の集合体であった。


「霧雨の前暗号化方式に似ている……?」

 もっとも、厳密にあらためると、完全に霧雨の方式に一致するわけではなかった。

 しかし、これは、明らかに霧雨の暗号化方式を理解している部外者がいるということを示している。

(方式を複雑化させたとはいえ、前回の暗号を改良したものですから……解読されているかもしれない……ということですね)

 厳はさらに表情を険しくさせた。

(セキュリティはありとあらゆる事態を予測して構築されたはずですけど…)

どこかに穴があったようである。

「どこに見逃している点があるのでしょうね……」

 ともかく、それは現時点ではわからないことだった。

(相手は何がしたいのか…、さっぱりわからないというのは気分が悪い……)

 厳は霧雨に似せた暗号で書かれている文を読んでみることにする。

「『我々の活動の邪魔をしないで欲しい』…何をしているかわかりませんが、そっちはすでに邪魔をしてるじゃありませんか…」

 厳は見えない文章の書き手を非難しながら次の文に目を通す。

(………)


『だが、君にその気がないのはわかっている。そこで、我々は君に我々の活動の協力を願いたい。 午前0時、霜置町内の、例の事件があった場所に来てくれたまえ。

 君なら、"例の事件"を知っているはずだ。…もし知らないなら来る必要がない』


 次の文にはそのように記されていた。

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