第三章 三度あることは四度ある-6-
うれしいお知らせがあります(≧∀≦)っ…! 今日でページ表示回数が1,000回を越えました!!『そんなのまだまだ〜』とおっしゃる方も、いらっしゃるかと思いますが、作者としてはうれしい限りですヾ(^▽^)ノ** ここまで来れたのは皆さんのおかげです。…ありがとうございましたっ!!そして……これからも霧雨をよろしくお願いします<(_ _)>!!
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だが、ここまで来ればドラッグストアまで戻るのは面倒である。
そこで、秀一は帰る途中にあるスーパーマーケットに向かうことにした。
このスーパーは、スーパーマーケットといっても、かなり大型で、百貨店に近い。
行ってみると、週末のため当然人も多く、かなり混雑していた。
(……やっぱ、戻った方がよかったか…)
目的であるティッシュペーパーを手にしたものの、レジは一向に進む気配がない。
「398円になります」
ようやく会計をすませた頃には、レジに並んでから三〇分近く経過していた。
(やべっ……こんな時間っ…!!急がなきゃ)
気が付けば、家を出てから一時間半以上すぎている。
焦りながら、とりだした携帯電話をポケットにしまった時。
─ベシャッ……
「……っ!?熱っ……!!」
前から歩いてきた女子高生が、秀一のコートにケチャップのようなものを付けてしまったのだ。
彼女は一目で女子高生とわかるような制服を着ている。
女子高生の手には、有名なファーストフード店の細長い紙袋がある。─ホットドッグであるらしい。
彼女は秀一を睨みつけて言った。
「ちょっとぉ……!!何してんの!?」
…自分でぶつかったのにも関わらず、女子高生は秀一に文句を付けているのだ。
「はあ…?」
「とぼけないでよ!!あんたがぶつかってきたんでしょうが!!」
「ぶつかってない。俺は立ち止まってた。そっちが勝手にこれを汚したんだろうが」
秀一はコートの汚れている箇所をつまみながら言った。
「ちぃ……」
第一、歩きながら食べるのが悪い。飲食コーナーもあるのだ。
もし席があいていないとしても、最悪立って移動せずに食べればよい。
(…それがマナーってもんだろ……)
秀一はそう思うのである。
「俺は急いでるんだ。服を汚したのを咎められなかっただけ良かったな」
秀一は足早に女子高生を通り過ぎようとした。
「ハァ!?ふざけないで」
しかし、女子高生の方はなおも突っかかってくる。「うちのはどうなるわけ!?弁償しないのとか、そういうのアリじゃなくない!?」(……『有り』なのか『無し』なのかさっぱりわかんないんだけど……)
秀一は相手にせず、無視を決め込んだ。…そして今度こそ、歩き去ろうとする。
「ナオっ!!何してんの?行くよ?」
すると、秀一が歩き去ろうとするのと反対側の方向から声がした。