781 冒険者ギルドに向かおう
次の日の朝、僕とお父さん、それお兄ちゃんたちとニコラさんたちはみんなで冒険者ギルドに向かって歩いてたんだ。
「本当は俺一人で聞きに行くつもりだったんだがなぁ」
「え~でもでも、ゴブリンの村をやっつけに行くのはお留守番だったんだから、お話くらい聞きたかったんだもん」
昨日の晩ごはんの時に、ゴブリンの村の入口にどっから持ってきたのか解んないもんでふさがれたって言ってたでしょ。
それが何なのかきっと解ったはずだからって、朝ご飯の後でお父さんが出かけようとしたんだ。
でも、それが何なのかニコラさんたちも知りたかったみたいで、できたらいっしょに行きたいって言いだしたんだよ。
そしたらそれを聞いたディック兄ちゃんも一緒に行くって言いだしたんだもん。
それなら僕だって知りたいから、お父さんたちについてくことにしたんだ。
でもね、
「う~ん。僕は別にあとでお父さんから教えてもらってもよかったんだけど」
「テオドル。お前もあの場にいたんだから、アマ……あーニコラさんたちも行くというのなら来なきゃダメだろ」
テオドル兄ちゃんだけはあんまり興味がなかったみたいで、ホントは僕んちでのんびりしたかったみたい。
でもディック兄ちゃんがそれはダメだよって言ったもんだから、文句を言いながらだけどついて来てくれたんだ。
「だいたい、入口に置かれた鉄格子みたいなのが多少丈夫でもゴブリンが運べる程度の物なんでしょ。それこそ、ルディーンがよく言ってるすごい魔法ってので壊せばいいんじゃない?」
「えっ! お父さん、僕もゴブリンの村に行っていいの?」
テオドル兄ちゃんが行ってもいいみたいなことを言ったもんだから、僕はすぐにお父さんに聞いたんだよ。
そしたらすぐに、それはダメだよってお返事が返ってきたんだ。
「あのなぁ。ルディーンが行くことをシーラが許すと思うか? 軽々しくそんなことを言うんじゃない。叱られるのは俺なんだぞ」
「それもそうだね。ごめんなさい」
お父さんが困ったようなお顔で叱ると、テオドル兄ちゃんはすぐにごめんなさいしたんだ。
だから僕も、連れてって欲しいってそれ以上言えなくなっちゃったんだ。
「それにルディーンが強力な魔法を使えることはなるべく秘密にしておきたいからな、シーラが許す許さない以前に魔法で壊すのはダメだろう」
「そっか。ルルモアさんもナイショにしなさいって言ってたもんね。
魔法を使えるって解ると、悪もんが来るかもしれないんだって。
だから僕だけじゃなくって、キャリーナ姉ちゃんのこともナイショなんだ。




