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692 どうして魔力がこもったのか調べてみよう

 なんで僕が使ったクリエイト魔法で治癒の魔力が入ったのかを調べるのには、またやってみるのが一番なんだって。


 でもね、ロルフさんが僕に渡したのは黄色のじゃなくて、さっきバーリマンさんが選んだうちの一つの青い原石だったんだ。


「ロルフさん。おんなじことやるんじゃないの?」


「うむ。条件をそろえようと思っても、まったく同じ色や大きさの原石は無いからのぉ。それならば逆に、大きく条件を変えて実験してみた方が良いのではないかと考えたのじゃ」


 大きさの違う黄色い原石をさっきとおんなじ形にしても、なんで治癒の魔力が入ったのかは解んないんだって。


 だから次は、色も形も変えてみようっていうんだよ。


「複雑な形にすると、どうしても輝きに引っ張られてしまうからのぉ。今回はただ四角いだけの形にしてもらえるかな?」


 ロルフさんは、そうすれば中が光ってるかもすぐに解るでしょって笑ったんだ。


「解った! やってみるね」


 僕はそう元気にお返事すると、青い原石を手に持ったんだよ。


 これも治癒の魔力が入っちゃうのかなぁ?


 そんなことを考えながら、体に魔力を循環させてクリエイト魔法を発動!


 あれ? 今度のはサイコロみたいにただ四角いだけだからなのか、なんとなくさっきより簡単に形が変わった気がする。


 そう思って手の中を見てみると、透明な青いサイコロの中にぼぉっと光が見えたんだ。


「ロルフさん。これにも魔力が入ったよ」


 僕がはいって宝石を渡すと、ロルフさんはそれを覗き込んで確かに入ってるねって。


「伯爵。ということはやはり、ルディーン君の特性ゆえに、宝石に治癒の魔力がはいるのでしょうか?」


「うむ、その可能性は……いや、待て。必ずしもそうとは限らぬ。ルディーン君は先ほどの結果を見て、クリエイト魔法を使えば治癒の魔力が入るかもしれぬと知ってしまったことを失念しておった」


 そう言えば僕、クリエイト魔法を使う前にこれにも魔力がはいるのかなぁって考えたもん。


 ロルフさんにそのことを教えてあげると、やっぱりそれが原因なのかもしれないよって言うんだ。


「困りましたね。ルディーン君が知っているという事実は消しようがありませんもの。これでは何度やっても同じ結果しか出ませんわ」


「うむ。ルディーン君に忘れてくれと頼んだとて、それは無理じゃからのぉ」


 ロルフさんは腕を組みながら、う~んって考えたんだよ。


 でね、ちょっとしたら何かを思いついたのか、原石が入ってる箱のとこに行って何かを探しだしたんだ。


「うむ。これが良かろう。ギルマスよ、これを使わせてもらってもよいか?」


 そう言って取り出したものをバーリマンさんに見せたんだ。


「いいですけど、それをどうなさるのですか?」


「ちと確かめたいことがあってな」


 ロルフさんはそう言うと、今度は僕の方を見たんだ。


「ルディーン君。今度はこれにクリエイト魔法をかけてはもらえぬか?」


 そう言って渡してきたのは、さっきのより小っちゃかったけど同じように薄い黄色で透き通ってる原石だったんだよ。


「これの形を変えるの?」


「うむ。じゃがその前に」


 ロルフさんはそう言うと、さっき作った黄色い宝石を持って来て窓の近くに置いたんだ。


「ほら、この影じゃ。これを見ながら、クリエイト魔法を使って欲しいのじゃよ」


 そう言えばさっき、宝石の影を見てから魔法を使ったから治癒の魔力がはいっちゃったんじゃないかなって言ってたっけ。


 これを見ながらやれば、さっきと同じようになるってことなのかな?


「うん。やってみるね」


 僕はそうお返事すると、黄色い宝石をじっと見たんだよ。


 これはさっきの三つと違ってへこんだとことかがあるから、もっとキラキラしてるんだ、


 それに影だって同じようにキラキラだもん。


 僕ね、それを見てお日様みたいだなぁって思いながら、ちっちゃい方の黄色い宝石にクリエイト魔法を使ったんだよ。


「ちゃんとできたかなぁ?」


 やっぱり慣れて来たのか、簡単に形が変わった宝石を見てみると中には白っぽい光が。


「ロルフさん。これにもちゃんと魔力が入ったよ」


「うむ。では見せてもらえるかな?」


 僕が黄色い宝石を渡すと、ロルフさんはそれをじっと見たんだよ。


 でね、ちょっとしたらニッコリ笑ってこう言ったんだ。


「予想通りじゃな。やはり、この方法で魔法を使った方がより強く魔力がこもっておる」


 それを聞いてびっくりするバーリマンさん。


「どういうことなのですか? 伯爵」


「先ほどわしは、ルディーン君が宝石に光を当てることでできた影から大聖堂の光景を無意識に思い浮かべたのではないかと仮説を立てたであろう。それをより強くしてみたらどうなのかと考えたのじゃよ」


 ロルフさんはね、治癒の魔力がこもったのは宝石のキラキラだけが理由じゃなくって、もしかしたら黄色い宝石が金色っぽく見えたからなんじゃないかなって考えたんだって。


「黄色の宝石を使い、なおかつその光と影を意識させた方が強く反応したということは、やはり大神殿の装飾がきっかけであるのは間違いないじゃろう」


 僕ね、これを聞いてあれ? って思ったんだよ。


 だからそのことを教えてあげることにしたんだ。


「ロルフさん。僕ね、黄色い宝石を見た時に考えてたことがあるんだよ」


「考えていたこととな?」


「うん。あのね、キラキラしてきれいだから、何かお日様みたいだなぁって思ってたんだ」


 だから大神殿のことを考えてたんじゃないんだよって教えてあげると、ロルフさんはびっくりしたお顔になっちゃったんだ。


 読んで頂いてありがとうございます。


 すみません、今週ちょっと忙しくてここまでしか書けませんでした(現在金曜日の0時半過ぎ)


 ここから加筆修正するので、多分終わるのは一時すぎですから当初の予定通りのラストまではとても書けないと判断しました。


 そんな訳で完結は次回に持ち越しです。


 そしてこれまた申し訳ないのですが、今週末も用事があって書く時間が取れません。


 すみませんが月曜日の更新はお休みさせて頂き、次回は来週金曜日になります。


挿絵(By みてみん)

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