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644 冒険者ギルドのご用事ってなんだろう?

 先日から新しい連載を始めました。


 題名は「魔王信者に顕現させられたようです ~面倒なので逃げてスローライフをしようと思ったらNPCが許してくれませんでした~」


https://ncode.syosetu.com/n1737jf/


 まだ始まったばかりなので状況説明的な話が続きますが、すぐに異世界の人たち(主に子供たち)とわちゃわちゃする話になる予定です。


 テイストは少し転生0と違いますが、基本ほのぼの路線で進みますのでよかったら読んでみてください。


 お米の試食をした次の日の朝。


 お父さんとお母さん、それにキャリーナ姉ちゃんとの4人でイーノックカウの森に向かってたんだ。


「ゴブリンの村、見つかるといいね」


「流石にそんなに早くは見つからないと思うがなぁ」


 森に出かける時は普通冒険者ギルドに寄らないとダメなんだけど、僕たちは居住権ってのを持ってるでしょ。


 それを持ってるとギルドカードを見せるだけでいいから、こんなお話しながらそのまま門に向かったんだよ。


 でもね、そこでお父さんが門兵さんにギルドカードを見せたら止められちゃったんだ。


「カールフェルトさんですね。冒険者ギルドから、探索に向かう前に寄って欲しいとの伝言を預かっています」


「ギルドから?」


 僕たちが森に行くのは、その冒険者ギルドからゴブリンの村を探して来てって言われたからでしょ。


 なのに行かないでギルドに来てって言われたら、なんで? って思うよね。


「あっ、もしかしてギルドマスターのお爺さんがお米食べたいって思ったのかも。昨日いっしょに行けなかったし」


 ギルドマスターのお爺さん、お仕事があるって言ってこれなかったもん。


 だから食べられなかったけど、ルルモアさんからとってもおいしかったよって聞いて食べたくなったのかもしれない。


 僕がそう言うとね、お父さんがそれは無いよって。


「試食したのは確かに大人数だったけど、昨日採ってきたエリィライスを全部食べ切ってはいないだろ。それに俺たちを呼んだところで、こめが食べられるわけじゃない」


「そっかぁ。じゃあ何で来てって言ってるんだろう?」


 そんなお話をしてても解んないよね。


 だから僕たちは門の前で回れ右して、冒険者ギルドに向かったんだ。


 そしたら入ってすぐに、ルルモアさんが寄ってきたんだよ。


「こんにちわ!」


「呼んでいると聞いたけど、何かあったのか?」


「わざわざすみません。少々頼みごとができたもので、お部屋でお話させてください」


 ルルモアさんはそう言うとね、僕たちを二階にあるお部屋へ連れてったんだよ。


 でね、みんなでそこにあったイスに座ると、お話を始めたんだ。


「昨日お持ちいただいたエリィライスですが、思った以上に有用だと解りました。そこでなんですがゴブリンの集落を探索する際、森の表層部だけでいいのでどのあたりにあるかも調査して頂けないかと」


 今までも森の中に生えてたのは冒険者ギルドの人も知ってたんだって。


 でもずっと雑草だと思ってたから、それがどこにあるのかまでは知らないみたい。


 だからせっかく僕の魔法でゴブリンの村を探すんだから、そのついでにエリィライスも一緒に魔法で探してくれないかなぁってルルモアさんは言うんだ。


「昨日は森の入口から向かって左に進んだようですが、そちら側は探索するものが多いのである程度データが取れます。しかしその反対となると、そうもいかないんですよ」


「なぜです?」


「あちら側には小川程度しかなくて、ブルーフロッグがほとんど生息してないからです」


 イーノックカウの森で冒険者が一番多く獲ってくるのは、お肉がおいしくって皮もいろんなのに使えるブルーフロッグだよね。


 でもこれはお水があるとこにしかいないでしょ。


 昨日行った森の左っ側には川が流れてるから、その途中には流れの緩やかなところや池や沼なんかがあるもん。


 そういうとこに行けばブルーフロッグがいっぱいいるから、冒険者さんたちはそっちの方ばっかり行くんだって。


「小動物を狩る冒険者とかは、そちらに行かないのですか?」


 そう聞いたのはお母さん。


 そういえば野ネズミとかなら、お水がないとこにもいるもんね。


 でも、ルルモアさんはそういう人たちも行かないんだよって言うんだ。


「奥の方へ行けばいいのですが、入り口付近は人の気配が濃いからあまり出ないそうなんですよ。それにイーノックカウの横を流れる大河、そちらはその上流にあたりますから段差がある場所があって先に進むにはそこを登らなければなりません」


「なるほど。小動物を狩る程度では、その労力に見合わないというんですね」


 すっごく苦労していっても、あんまり獲れなかったらがっかりしちゃうでしょ。


 だからそんなに苦労しなくてもいい方に、みんな行きたがるんだってさ。


「ブルーフロッグ目当ての冒険者は、小動物なんて狩りませんからね。彼らと同じ方向に行ってもそれほど変わらないので、わざわざ反対側に向かうものは……」


 そう言って首を振るルルモアさん。


 それを見たキャリーナ姉ちゃんが、いいことを思いついたって意見を言ったんだよ。


「あっ、それなら薬草を採りに行く人は? 薬草は摘んだらなくなっちゃうから、人が来ない方がいいんじゃないの?」


「それがね、冒険者が多く行くところから離れると動物や魔物に襲われる可能性が増えるでしょ。だから薬草を採取する人もあまり行きたがらないのよ」


「そっかぁ」


 人が来ないとこの方がいっぱい取れるかもしれないけど、その分危ないもん。


 採取専門の人は戦えないから、採れる量が少なくってもなるべく安全なところ回るようにしてるんだってさ。


 読んで頂いてありがとうございます。


 短い上に変なところで終わってすみません。


 実は精神的ショックを受けることがありまして、現在絶賛混乱中だったりします。


 なので申し訳ありませんが、水曜日までに書いた分に数行足してとりあえず終わりらしく見える程度に仕上げました。


 次回の更新までには復活してきちんと書くつもりなので、今回はご容赦ください。


挿絵(By みてみん)

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