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ヒキニートの夢想日誌(メモリーレコード)  作者: 船橋亮太
プロローグ
2/6

第2話 動き出す物語(前編)

 今日も(さとし)は昼過ぎに起き、朝飯兼昼飯(あさめしけんひるめし)を食べて、また引きこもる。


 2月14日。1年前の事件から1年と3日。今日はバレンタイン...なのだが智の誕生日でもある。去年の誕生日パーティは、智は精神的に楽しめる状況ではなかったので、気付けば自然消滅していた。今年は...と智は美里の顔を思い浮かべる。

(なぁーんて、ヒキニートの俺の誕生日なんていわってくれるわけないかっ。姉貴だって彼氏いるだろうし…)

 智は何故か胸がチクッと痛む。

「疲れた...少し寝るか…」

 智はそうして目を瞑る。


【さ...旅...た.....い...】

 智はまたあの夢を見る。何か言っている...15、6歳のエルフのように美しい少女。神は青く長い、肌は透き通るように白く、背は智より少し低いくらいだ。その華奢な身体は、男の庇護浴(ひごよく)を掻き立てる。まだ何か言っているが智にはその声は届かない。

 なんだ...?頬が痛む。でも、どこか懐かしい痛みだ。そうだ、この痛みは母さんの...

「智!お き な さ い!!」

 その言葉で智は目を見開く。姉の里美(さとみ)が智の頬をつねっている。

「あ、姉貴おは幼女」ムニャムニャ

「何ふざけたこと言ってんの!早く来なさいよ!」

「?」

 俺は寝起きで話が理解出来ず、1階に降りる。

「ハッピーバースデー智!」チュ

「ヒョワッ?」

 いきなりの頬キスに智は状況が理解出来ず、顔を赤らめる。

「スキンシップよ!スキンシップ♪そんな事より、今日はあなたの誕生日なんだから、これから出かけるわよ!」

(出かける?ヒキニートにとっては嬉しくないよっ)

「う、うん。ありがとう姉貴。」

「無限の彼方へ、さあ行くわよ~!」

(苦笑)

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