表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

序章

一週間に一度のペースで投稿できるようにがんばります。

誤字脱字等がありましたら教えていただけると幸いです。

 ――2217年――エネルギー保存の法則が適応されるエネルギーの他に魔力と名付けられたエネルギーの存在が発見されてからすでに百年以上がたった。

 目に見えない生態系としての星が持つエネルギーで、生物が生きるために必要なエネルギーである魔力を搾取し液化する技術(リクウェファイ)が体系化してから四十と余年。また、そのリクウェファイと呼ばれる技術を極稀に生まれながらにして体内に持つ人々も誕生した。その人々は、魔術師と呼ばれた。魔力を地面から搾取する技術よりも魔術師は効率良くエネルギーを使用できるので、一部の人間に疎まれていた。しかし、多くの人の為になることをしてきた。その一つが、リクウェファイと魔術師の力を使い六大陸と全ての島々をかつて東経百四十度と呼ばれた所を中心に集めたことである。しかし、一つの星が持っているエネルギーの総和は一定である。人類が新たに手に入れた技術は地面からエネルギーと搾取し、空気中に放つ。一方魔術師は空気中からエネルギーを搾取し、一時的に異次元に飛ばす。さらに、エネルギーの循環には時間が必要であり一度異次元に飛ばされたエネルギーがもう一度人類に使える形となり使えるようになるまで約五百年の月日を必要とする。空気中のエネルギーが、地面または水の中に戻るには約千年の月日が必要である。そして魔力は生物が生きるために必要であることにまだ人類は発見できていなっかった。そのため、人類は無駄使いし過ぎた。

 ――人類は魔力が観測できるようになり、とうとう宇宙に知的生命体がいることを発見した。その発見から早くも一世期が経とうとしていた。その生命体との対話の技術が整い、その実現と今までよりリクウェファイによる魔力の搾取の効率が悪化したことによる慢性的な魔力不足を解決するためのロケットの発射まで一ヶ月に迫っていた。その成功保証のない作戦に対話、調査と採掘に特化した魔術師を各三人も乗せていることがその作戦にどれだけ人類が賭けているかがわかるだろう。その頃、地球に中規模な隕石が接近してきていることをISSの第三世代が観測した。人類は、自らの生活できる環境を守るために、現在持ちうる最大の戦力をつぎ込み隕石の破壊を試みた。しかし、大気圏で完全には燃え尽きず、かつてオーストラリアと呼ばれた国が有った所の南に落ちた。このことと、大気圏で砕け散り、摩擦により大半が燃えたこともあって地球の環境にはほとんど変化を及ぼさなかった。隕石の中に未知の物質が含まれている可能性と、隕石自体にエネルギーが含まれている可能性が高いと考えられ、隕石を手に入れるために様々な団体が隕石の落下地点に調査団を派遣した。海しかないはずの隕石の落下地点になぜか海底に続くトンネルが作られていた。調査団は不気味に思いつつも、潜入する以外の選択肢は存在しなかった。しかし、その洞窟の奥には隕石と共に降り立った竜がいた。調査団は、竜との接触を通し察しただろう。その洞窟を竜の棲家で、竜が地形変動を起したことを察しただろう。その竜によってその調査団は撃退された。それでも、人類は簡単には諦めなかった。未知の生物がいたことにより次からの作戦は統一政府が主体となって行われた。隕石の破壊に全戦力をつぎ込んだことにより、まともな戦力は残っていなかったため、そのダンジョンのような洞窟の攻略に奥の手である魔術師の導入を決めた。魔術師と竜の戦いは熾烈を極めた。魔術師を補助しようにも隕石の迎撃に空軍を中心に海軍を補助の戦力として使ったので、隕石の無数の破片の落下に全滅。僅かに残った海軍の残りも少なく、陸軍は無事とはいえ魔術師の戦闘についていけるはずもなくかった。結局、政府は海軍を洞窟の入り口周辺に配置し都市への竜からの攻撃を牽制するというアピールをするのが精いっぱいだった。形だけの警戒とは言え、その実態はろくに乗組員もいないただの置物に過ぎず船が流されないようにするのが精一杯という控えめに言ってもかなり酷いものだった。魔術師は、善戦していたが竜の攻撃を防ぐためにほとんどの力を使っているという現状だった。そこに、慢性的な魔力不足も相まって次第に敗戦が増えていった。その現状を打開するために、大型の大砲が急いで作られた。そのエネルギー源として大量の魔力も持つと推測された隕石片が必要となり、入手のための作戦が組まれた。その作戦は50人の特別部隊を編成し強引に竜の棲家に潜入し、隕石片を入手するというものだった。結果は死者行方不明者合わせて27人、重軽傷者合わせて16人という目も当てられない悲惨なものだったが、隊員の一人が隕石片の入手に成功した。急いで隕石片の解析が行われた。解析の結果、隕石片は大量のエネルギーを持つことが証明された。人類の逆襲が始まるかと思われたが、竜は大砲による攻撃をものともしなかった。

 人類は打つ手を失い、竜の方から攻めて来ないのをいいことに一度手を引き、魔力を使い尽す前に竜を狩るための研究が始まった。また、人類は対処療法として、魔力の供給のためにリクウェファイの稼働数を増やすことと全ての生物からも少量の魔力を持っていると分かったので今までより多くの生物を殺した。しかし、この時人類はなぜ全ての生物が魔力を持っているかは考えなかった。正確には、考える余裕がなかっただけかもしれないが。思考を止め、対処療法しか打てなくなった人類にもう挽回の策はないと思われたとき、四人の十五歳の少年少女達が東西南北から大陸の中心に集められた。

 名は東から木龍春樹(きりゅうはるき)、西から金亥秋鎚(かないあきづち)、南から火狼夏燐(かがみかれん)、北から水霊冬江(みずちふゆえ)といった。

今回は、大まかな舞台設定の紹介を持ちましてこの作品のお披露目とさせていただきました。

どうか気長にお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ