表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

7日目の午前中

 朝目覚めると、サミーはストレッチをしていた。



 「オハヨー」


と声を掛けると


「おはよう、シローも体をほぐしておけよ」と言われた。



 直ぐに着替えてラジオ体操を始めた。



 「何だその踊りは、ちゃんと体をほぐせよ」と言われたので


「俺の故郷の体操で、体をほぐすのに良い動きなんだよ」

と説明した。




 「そんな踊りの様な事で、体がほぐれるのか?」

と聞かれたので


「故郷では皆が知っている運動なんだ」

と返事をした。



 体が温まってきた時に


「「ぐ~ぅ」」と2人同時にお腹が鳴った。



 「そろそろ、食事に行くか」

とサミーが部屋を出たので俺も食堂に向かった。



 朝食もパンとシチューと見たことの無い果実が出た。瓢箪みたいな形で紫色で梨のような味だった。




 食事が終わり青色のお茶を(紅茶のような味)を飲みながらサミーが今日の予定を説明してくれた。




 「まずは、ギルドの登録をしに行くかな。シローは登録が済んだら簡単な依頼を幾つかして来てくれ。僕はシスターの所に行って話しを着けてくるから、依頼を済ませたら教会に来てくれ」

と言われた。




 「分かった。簡単な依頼て何が有るの?」

と聞くと



「薬草の採取か、角兎の捕獲かな~」

「捕獲て?」

と聞くと

「草原に居るから狩ってくれば良いよ。依頼は5羽だから10羽狩って来てくれ。5羽は教会に寄付するからな!」

とサミーに指示された。




 ハンターギルドに入って受付嬢に

「シローの登録をしてくれ」

とサミーが言った。



 「分かりました。こちらの用紙に名前を書いて下さい」

と言われたが

「サミー、代わりに書いてくれる」

とお願いした。



 「仕方ないな~」

とサミーが書いてくれた。



「少しお待ち下さい」

と言って奥の部屋に行ってカードを持って戻って来た。



 「カードの☆の所に血を垂らして下さい」

と言われ針を渡された。針で指先を刺して血をカードの☆に付けるとカードが光り文字が浮かんできた。




 カードには、〔所属:??? 名前シロー 18歳 職業:??? ランク:F〕と書かれていた。



 「所属は風の旅団にして、職業は戦士にしてくれ」

とサミーが受付嬢に言った。



「分かりました」

と石盤の上にカードを乗せて何やら操作すると、

〔所属:風の旅団 名前シロー 18歳 職業:戦士Lv1 ランク:F〕

と表示が変化していた。




 「ハンターギルドの所属証明に成りますので紛失しない様にして下さい。カードだけギルドに届くと死亡扱いに成りますので注意して下さい。また死亡した者が居ましたらカードの回収をお願いします。」と説明された。



 「サミーさん、細かい説明はお願いします」

「了解、後でちゃんと説明しとくよ」

と受付嬢に返事をしていた。




 「初心者用の依頼の薬草の採取と角兎の捕獲をくれ、シローにやらせる」

と言って依頼書の作成を頼んだ。



「分かりました」

と言って二枚の依頼書を出してくれた。




 サミーがサインをして俺に渡した。



 「サッサと行って来い」

と言われたが

「ちょっと待って、薬草てどんな形をしていて、どこに生えているの?教えてよ!」

と聞くと

「言うの忘れてたよ。これと同じ物10個を草原から持ってこい」

とサミーが薬草を渡してきた。



 「サミーさん、きちんと説明して下さいよ~」

と受付嬢に注意された。




 俺はサミーと別れて草原に向かった。



 草原は広かった。



 どうやって薬草を探すか考えていると、遠くに白い物が見えたので静かに風下から近付くと角兎が何かを食べていた。



 5mぐらい近付くと角兎は逃げて行ったので追跡すると、穴の中に入ってしまった。



 俺は穴に魔法で水を流し込んだ。



 すると穴から角兎が出てきたので石槍で突いて仕留めた。続いて2羽出てきたので3羽確保出来た。





 ボックスに入れてから角兎が食べていた物を確認すると薬草を食べていた。

 角兎が食べていた周囲を探すと、薬草が4個採取出来た。




 薬草を探す為に角兎を探す事にした。



 次に見つけた角兎の穴には2羽いた。



 薬草は3個採取して、角兎5羽薬草7個と成った。



 後3回角兎の穴を見つけて11羽に薬草21個確保出来たので町に帰ってハンターギルドに向かった。





 受付嬢に依頼書を見せてボックスから角兎5羽薬草20個を出した。

 「お願いします」

と言うと

「お疲れ様でした」

と受付嬢が言って角兎と薬草を確認してから

「はい、品質も大丈夫ですね。カードを出して下さい」

と言われたので、あわててカードを提示した。


 受付嬢は石盤にカードを乗せてから

「角兎が銀貨1枚、薬草が二口なので銅貨60枚です」

と硬貨を受け皿に乗せてカードと一緒に渡してきたので革袋に仕舞った。




 ハンターギルドを出て教会に向かった。




 教会に着くとシスターが掃除をしていた。




 「こんにちはシスター」

と話し掛けると

「あ、シローさんご苦労様です。サミーさんは裏に有る孤児院の方に居ますから、あそこの右手の扉から入って下さい」

と指差した扉を開けて孤児院に行った。




 孤児院に行くと、サミーが子供達の世話を手伝っていた。



 「シロー、遅いぞ~」

と言われてしまった。



 「サミー、それは無いだろ。角兎の狩りかたも教えてくれ無かったし薬草も草原の何処に生えているのか教えてくれ無かったよね」

と言い返した。



 「シロー、そんな事も知らなかったの?」

と聞き返された。



 「知らないよ」

「あちゃー、子供達でも知っているから言うの忘れてたよ~」

と言われしまった。




 「サミー、俺はこの辺の事を全く知らないから、常識的な事から教えてくれよ。本当に何も解らないからね」

とこの世界の常識的な事から教えてくれる様にお願いした。




 「角兎は誰に渡せば良いの?」

と聞くと

「こちに来てくれ」

とキッチンに案内された。




 「マーサさん、肉が届いたよ~」

と年配のシスターに声を掛けてから

「シロー、テーブルの上に角兎を出してくれ」

とサミーに言われたので6羽を置いた。




 「まあまあの大きさだな」

とサミーに言われ

「ご苦労様でしたね」

とシスターマーサに言われた。



 「僕とマーサで後はやるから、シローは槍か剣の練習でもしててくれ午後から指導してやるからな」

とサミーにキッチンから追い出されたので、庭で剣の練習をする事にした。

不定期更新ですが、宜しくお願いします。


感想やご指摘をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ