1/5
プロローグ
……知らない天井だ……。
どこぞの異世界転生系ライトノベルの主人公のような事を言ってみました。私は小林 恵という本日入学説明会に来ているこの高校に入学するピッチピッチの15歳です。受験勉強が原因で大好きなゲームや漫画を手放すのが嫌で3月に行われる一般入試ではなく、2月に特色入試で合格したライトなオタクです。
周りが将来を見据えていい高校に行こうと必死に勉強をしている中、ゲーム三昧でした。とくに夢がないのに、毎日ネット小説を6時間ぐらい読み続けていたおかげか、小論文と面接はバッチリでした。
入学説明会で、初めて高校の体育館に入ったので知らない天井なのは当たり前なのですが、私が今一番言いたいのは、これです。
「あー、うん。私転生してたのね。」
なんと、転生していた事実発覚。
あ、ヤバイ(笑)頭痛い。これあれか、前世の記憶が膨大に入ってきて熱出すやつじゃね?あーーー、マジか。なんか複雑ですね。
体育館でいきなり倒れたら目立つよなぁ。嫌だなぁ。
ここで私の意識はプッツリと途切れた。