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パラレルフィスト~交差する拳~  作者: 黒主零
3章:鋼鉄の謀略
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80話「白き夜は突然に」

24:白き夜は突然に


・一週間が過ぎた。

当然ライラ達は山TO氏に帰ってきて元通りの生活を送っている。

「・・・何だか中出しまでした相手の体を使ってるってすごい違和感。」

「今更何言ってるのよ。

あなたがあなたの子供を産む可能性だってあるのよ?」

「その時はシュトラさんも手伝ってくださいね。」

「まあ、双子になるだろうけどね。」

「正確には純一卵性双生児って言うんですよ。」

「詳しいですね、ケーラさん。」

「私とラットンがそうでしたから。」

「へえ、そうだったんですか。」

ライラ、シュトラ、ケーラが練習をこなしながら話をしている。

「何だかライラくん前と変わったよね。」

「まあ物理的にも一皮剥けたからね。」

それを走り込みをしながらティラとラモンが見ている。

「そのラットンさんはいまどうされているんですか?」

「ええ。もう民子さんとほぼ変わらない非戦闘用機械人形同然と

なっていて専用施設に入っています。

彼女、生前から魔力がすごかったので

今度の地区大会に個人戦として参加して

全国を狙うらしいです。」

「そう言えばミネルヴァさんと

二人掛かりじゃないと止められないくらい強かったなぁ・・。」

「はいそこ。無駄口はいいからさっさと続けろ。」

そのミネルヴァが竹刀で3人を指した。

「でもライランドさん。

妊娠は行為後から3ヶ月ほどで判明しますよ。

それから半年近くは妊娠期間になりますから場合によっては

来年の活動に支障が出てしまうのでは?」

「・・・うん、そうなんだよね。」

「ライラくんってばあの夜完全に我をなくして

ひたすらしまくってたからね。」

「しゅ、シュトラさんだってそうじゃないですか!

っていうか一番すごかったじゃないですか!」

「オラァァ!!そこの3人娘!

そんな生々しい会話をする余裕があんだったら

グラウンド20周追加だ!走ってこい!!」

ついに直接竹刀で叩かれて3人が仕方なく

シューズを履いてグラウンドに向かった。

「大体出産は10ヶ月後ですから来年の夏休みになると思います。

でも、この学校は厳しいので妊娠が発覚したら

退学になると思われますよ?」

「・・・それは困ります。ユイムさんの体を借りている以上は

ちゃんと3年間通って卒業しないと・・・」

「あ、じゃああれ使う?移のカード。

赤ちゃんにはちょっと可哀想かもしれないけど

試験管の中で育ってもらうの。」

「た、確かに今時珍しくないですが本当にいいんでしょうか?」

「噂では妊娠した女子高生の半分以上がその方法で

妊娠を学校側に隠しながら無事出産した話があるそうですよ。」

「・・・・でもキリエさんが許してくれるかどうか・・・・」

「と言うかひょっとしてキリエさんに伝えてないとか?」

「そ、そりゃ・・・。」

「あのねえライラくん。いくら結婚が自由化された時代とは言え

男の子の方から女の子の家族に話さないとダメじゃない。

今度私の実家にも来てもらうんだからね。」

「え、シュトラさんとも結婚するの!?」

「なに、私愛人なの?セフレなの?

ゴムなしで何発も中でされたのに?重婚が可能なこの時代に?

と言うかユイムさんと先に結婚するのは私なんだからねッ!

私がユイムさんの第一夫人で第一婦人なんだからねッ!

もうこの間、泉湯王国に行った時に予約したんだからねッ!

って言うか私だってライラくんのこと好きなんだからねッ!!」

「そ、そんなぁ~!?」

「おーい、ユイムちゃーん、シュトラちゃーん、ケーラちゃーん。」

と、練習場からティラが走ってきた。

「ティラさんどうしたんですか?」

「あのね、3人とももう少しそういう事を話す場所を選んでくれないかな?

中等部の子達で変な噂になっちゃってるよ?」

「・・・・あ」

「・・・すみません。私も注意しようと思っていたのですが・・・。」

「ミネルヴァさんがカンカンになってるよ?」

「・・・戻るのが怖い。」

しかしそれから何故かティラも追加で20周走り、

練習場に戻り中等部メンバーに釈明してから

ミネルヴァにこっぴどく叱られてもう20周追加された。

「あ、足が・・・ユイムさんの足が肉離れをしそうなほどに・・・」

「し、師匠が鬼すぎてし、死んでまう~~~!」

「・・・流石の私もこれはきつすぎました。」

「な、何であたしまで~~~~?」

ライラ、シュトラ、ケーラ、ティラが息も絶え絶えでへばった。

それから4人でシャワーを浴びる。

「・・・と言うか今更ですが

ケーラさんもティラさんも一緒にシャワー平気なんですか?」

「まあ、もう慣れましたし。」

「あたしはその・・・

ちょっと意識しちゃうけどそこまでじゃないっていうか。」

「・・・はぁ・・・?」

「と言うかティラ!あなたライラくんのこと好きなのどうなの!?」

「え、えぇぇぇ~~~!?そ、そんなこと聞いちゃうの~~~!?」

「当然でしょ!ライラくんから聞いたけど生で胸しゃぶられたんだって?」

「そ、そうだけど・・・・」

「で、この間の私達の3Pを隣の部屋で聞いて最後までしたくなったって?」

「そ、そんなこと言ってないよ!?」

「・・・じゃあ、ライラくんのどこが好きなの?」

「えっとね、KYM後継者選抜レースでね、

最後まであたしの意思を尊重してくれたり、

性殺女神に支配された時も夏希くんにレイプされそうになった時も

ちゃんと助けてくれたり、お風呂でおっぱいしゃぶられたり・・・。」

「・・・あんたかなり口滑らせてるけどいいの?」

「ふぇ・・・?ひゃ、ひゃああああううううううう!!!」

「・・・モテモテですね、ライランドさん。」

「え、ええ。」

もし数百年前のように不倫という言葉が存在し重婚が不可能で

伴侶を一人に決める必要があった時代だったら

大変なことになっていただろう。

この時ほど現代に生きていてよかったと思ったことはなかった。

とは言え自分の体を使っているユイムほど性豪であられても困るのだが。


・夜。帰り道。

本当にライラを連れて実家に行く予定のシュトラ。

「でもこの状態の僕で大丈夫なんですか?」

「大丈夫!ちゃんと今までの経緯話すから!」

「いや、一応議会から他言無用を勅命で受けているのですが・・・」

「親近者ならいいんでしょ!?もう親近者みたいなものじゃない。

その親近者の親近者なら何も問題ないわ!」

「・・・いや、あの確かに僕もシュトラさんのことは好きですし

結婚しろって言われたら喜んでするつもりですが、

せめて男としての体を取り戻してからにして欲しいのですが・・・」

「・・・それは、そうかもしれないけど・・・」

「それにユイムさんもいらっしゃいませんし。」

「・・・そうだけど・・・」

「それに・・・・ん?」

言葉を続けようとした時。一筋の強風が吹きすさんだ。

そして、次の瞬間には音もなく白い巨体がそこに存在していた。

「あれは・・・!?」

「・・・・・・・・」

そしてその巨体は無音無声のままこちらにやって来る。

「!?」

意外と速い、二人が回避行動を取るより先に

あの電柱くらいありそうな長さの腕が届く範囲に入ってしまった。

「・・・やられる!?」

感じた瞬間には懐からカードを出していた。

「ステップ・行使!」

そして発動して廻し蹴りで巨体の鉄拳を受け止めた。

同時にカードを通して発動禁止エリアで発動したことが施設に報告された。

コールのようなスカイビハイクルを呼び出すためだけのカードならまだしも

対人攻撃が可能なカードを規制の厳しい山TO氏で禁止エリアで発動した、

それは紛れもない犯罪である。

「ペナルティ!ペナルティ!」

「!?」

警告音声が流れステップの効果が中断されてしまった。

「やっぱり・・・・」

こうなることは予想していた。が、他に方法はなかった。

そしてそれが姑息以外の何者でもないことは一番理解していた。

「・・・・・・・」

白い巨体が再び腕を振り上げてこちらを狙う。

「ら、ライラくん・・・」

「・・・使うしかない・・・!」

懐からスライトのカードを取り出した瞬間。

「いや、その必要はない。」

声。同時に白い巨体を何かが貫いた。

「え?」

「お前がライランド・円cryンだな?」

けたたましい音を立てて崩れる白い巨体を背に

赤と青の2枚の翼を持った黄金の獣は口を開いた。

「俺はキマイラ。風行剣人の仲間だ。

剣人から話がある。俺に乗れ。」

その黄金の獣が男性的な声で告げた。

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