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パラレルフィスト~交差する拳~  作者: 黒主零
3章:鋼鉄の謀略
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64話「戦神の一日」

8:戦神の一日


・9月になって2学期が始まって最初の休日が来た。

「・・・暇だなぁ・・・。」

駅から歩いて30分の賃貸アパートの一室をミネルヴァは居住としていた。

プロテイン飲みながらダンベル持ち上げながら

終わらぬ夏の暑さに身を焼かれていた。

「ラットンの捜索はいいのですか?」

共に暮らす民子が麦茶を汲んできた。

「別にあたしだって好きであいつ破壊したいわけじゃないしなぁ・・・。

今まではあいつはあのクソ親父の指示で動いていると思っていた。

けどこの間のあいつの様子からデータメモリがぶっ壊れてる可能性が高い。

あの状態じゃたとえあいつから何か命令をされていたとしても

まともな行動は出来ないだろう。きっとその内自滅する。」

「そうですか。そう言えばこのようなものを貰ったのですが。」

「あん?・・・KYMシップでのアルバイト募集?

あんたアルバイトなんてするのかい?」

「ラモンから貰いました。ミネルヴァ様は如何なさいますか?」

「はっ、あたしは今は休業中といっても実業団で戦い続けてるんだ。

あのクソ親父に口座を止められていなければ

こんなボロアパート借りてないよ。」

「・・・なら尚更お金が必要なのでは?

私も食事は必要ありませんが電力の補給は必要です。」

「ならあんたがしてきたらどうなのさ?

一応戸籍的には人間扱いされてるんじゃなかったのかい?」

「それがこの業務内容にはアルトロン振動波を使うらしくて・・・。

これは精密機械を完膚なきまでに破壊するものでして・・・・」

「・・・あんたじゃ無理ってわけか。」

「そこで勝負しましょうミネルヴァ様。」

そこで近所のカラオケボックス。

「プゥワァァッを搾り出せ!!裸のママの欲望で!!」

「ただ暑いだけですね。・・・25点ですか。ぷっ、」

「おいあんた。今鼻で笑ったよな?ならお前の歌を聴かせてみろよ。」

「いいでしょう。」

数分後。見事民子の点数はミネルヴァの4倍の数値をはじき出していた。

「・・・・・つ、次だ次!精密機械に歌唱力で勝てるか!!」


・バッティングセンター。

既に野球という競技が根絶した現代においては

マシーンで飛ばされたボールをバットで

ぶっ飛ばすという点しか認識されていない。

「オラアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!」

ミネルヴァがボールを力の限りぶっ飛ばす。

と、ボールはホームランゾーンより

さらに上のネットを突き破って場外した。

当然ホームランメッセージは鳴らなかった。

「あれ?」

「ミネルヴァ様は脳筋ですからね。

ただ全力でぶっ飛ばせばいいというわけではないのですよ。」

民子がバットを握り軽くボールを小突く。

ぶっ飛ばされたボールはまっすぐホームランゾーンに突っ込んでいき

見事ハレーションが鳴り出した。

「・・・せ、精密機械に命中率で勝てるか!つ、次だ!!」


・とある街角。

「・・・あの、これは一体どう言うことなのでしょうか?」

折角の休日ということでケーラを除いた高等部4人組と

ショッピングに出かけていたライラのところへ二人が来た。

のだが、何故かミネルヴァはマイクロビキニを着てパラソル掲げて

まるでレースクイーンのような格好でいた。

「次の対決は一発芸だ!さあ点数をつけろ!!」

怒鳴ったミネルヴァがパラソルの柄を握り砕く。

当然のように4人は0点の札を掲げる。

「あんだとぉぉぉっ!?年上のお姉さんの艶姿だぞ!?」

「いや、どちらかといえばボディビルダーが日光浴してるようにしか・・・」

「ふっ、ミネルヴァ様は外見に対する女子力は低いですからね。

けどあれでいてたまにアピールぶって

じぇくしーの通販を購読していたりするんですよ。」

「おい民子!?」

「・・・・うわあ・・・・・」

当然ドン引きな4人。

「さて、次は私の番ですね。」

と、民子が胸のスイッチを押した。

同時にまるで民子の体がモニターになったように映像が映し出された。

それは、局部だけを隠して自分の尻尾を追い回しながら

ニャーニャー鳴くコスプレをしたユイムの映像だった。

「ぶっ!!」

「きゃっ!」

「きゃははははは!!!」

「ぷっ!あははははははは!!!」

ライラとシュトラが鼻血を吹き出し、ティラとラモンが爆笑する。

「・・・今の映像2500円でお売りしますが?」

「「ぜひに!」」

こうしてライラ&シュトラと民子の間で商談が成立した。

「私の勝ちですね。」

「・・・途中から何の勝負か分からなくなったけどね。

はぁ、まあいいや。なあ赤羅門。」

「ん?なんだい?」

「民子に配ったバイトの紹介だがあたしがやってもいいんだろう?

民子じゃ何とか振動波に弱いらしくてな。」

「そりゃいいけど・・・。一応職業ある人がバイトなんてしていいの?」

「そっちは休業中。んでその収入も口座ごと親にストップされてるから

今最低限の生活費しかないのさ。だから雇ってくれよ。」

「って言ってるけどどうするティラ?」

「ん?いいよ。ミネルヴァさん力持ちだから大助かりだよ~。」

そしてティラ&ラモンとミネルヴァの間でも契約が成立した。


・夜。

ミネルヴァが風呂上りに腹筋しながらアブサンを飲む。

民子はコードを伸ばして充電中だった。

「・・・案外いい奴らだったな。

あたしがいたチームやHル卍のメンツとは大違いだ。

確かにあたしのやり方でなら世界を牛耳れたが

多くはついて来れずに中退した。

・・・ゆとりって奴も必要なのかもしれないな。」

酒樽をピンポン玉程度の大きさにまで握り潰してゴミ箱に捨てた。

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