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デイ・ノートの魔女  作者: 志茂川こるこる
断章 雪の下、摘み取る芽
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*根と芽吹きすら実を持ち得ない*

「彼は何とか逃げ出したみたいだよ。まったく、最後まで見届けなきゃあ、ダメじゃないか」へばりつく雪を落としながら、私は言った。「さすがに彼自身が戻ってくることはないと思うけど」


「いやぁ、丸焼きは、ねえ?…怖い怖い。いつ僕らも魔女の気まぐれで、ああなるかはわからないし。お、どうやら来たみたいだよ」



「失敗したのね」


「ええ、まぁ、魔女の周囲を探れただけでも、随分マシなんじゃないかと思いますよ」


「そうね」


「随分焦っているようですね」


「私の想像以上に、上手く行かないものね。3代目はもう芽が出ないけれど、4代目は…」


「諸悪の根源、ねぇ」


「そうよ。あれさえなんとかしてしまえば、大丈夫だから…よろしくね、ツィーロ」



「果たして、そうなのだろうか」


 魔女がいなくなって、彼はつぶやくように言った。

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