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ゆめにっき

ゆめにっき~白の壁~

作者: なむP


 私の目の前は真っ白だ。いつからそこに立っているかも忘れてしまった。ただただ真っ白。


 真っ白な空間がそこにあるわけではない。わたしの目の前には真っ白で大きな壁が立ちはだかっているのだ。その壁は見上げても果てはなく、わたしの影など映らぬほど白く、発光。


 「この壁、動くかな。」


 突如そんな思いに駆られる。無理だと頭では理解しているが手を伸ばす。


 「冷たいな。」


 壁にピタリと付けた両手に力を込める。全身の力を込めた。


 するとどうだろう、わたしの両腕は壁に吸い込まれた。そうして体も吸い込まれた。壁の向こうは真っ暗であった。真っ暗の中に動くものが見える。


 「あ、わたし。」


 その中にで動いていたのはわたしだった。たくさんのわたし。みんな同じ背格好でわたしを見ている。後ろを振り向くと、壁の向こうにまた、わたしが立っていた。


 いま、また、その両手で押すのね。



 「いらっしゃい。」




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― 新着の感想 ―
[一言] 再びテストの現実逃避に読ませてもらいました。 随分と幻想的な夢ですね。最近、ひたすら駄洒落を考えるだけ、という本気でどうしようもない夢ばかり見ている僕からすれば、羨ましい限りです。 今日…
2012/06/13 00:05 退会済み
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