誰もが運命の人と結ばれるこの世界で、なんで俺だけ運命の人と 出逢いない訳
”誰もが運命の人と結ばれるこの世界で、なんで俺だけ運命の人と
出逢いない訳?“
20XX年では、”誰もが運命の人と結ばれるこの世界!“
だからみんな当たり前のように、”運命の人と一緒になり幸せな
生活を送っている。“
勿論! 俺の両親もお互い運命の人として出逢い結婚して俺達が産まれた!
俺には5つ上に姉がいるのだけど、既に運命の男性と出逢い結婚して
家を出ている。
・・・だが俺はもう28歳にもなるのだが未だに”運命の人と出逢えていない。“
俺の周りの男友達はみんな運命の人と出逢って上手くいっているというのに、
なんで俺だけ運命の人と出逢えない訳?
俺は初恋の相手も、初めて付き合った女の子も”俺の運命の人じゃなかった。“
相手の女の子の方がどうも俺が運命の人じゃないとどこかで分かるらしい。
早く俺も”運命の人と巡り合いたい!“
だからこうなったら俺から積極的に出逢うために、飲み会や友達の紹介で
女の子と出会う機会を増やして見つけてやるんだ!
だが、なかなか見つからない事に少し俺が焦っていると一人の女性が俺に
好意を持ってくれる。
『”優成くんって未だに運命の人と巡り合えてないの?“』
『あぁ、そ、そうなんだよね、周りはみんな巡り合えてるっていうのにね!』
『”じゃあーさー! 私が優成くんの運命の人になってあげようか?“』
『えぇ!?』
『ウソウソ! 私じゃ物足りないよね!』
『そ、そんな事ないない! めちゃめちゃ嬉しいよ。』
『私は本当に優成くんの運命の人になりたいんだけどな......。』
『俺も奈帆ちゃんが運命の人だったら嬉しい!』
『優成くんに直接そう言ってもらえて本当に奈帆嬉しい!』
『奈帆ちゃんってめちゃめちゃ可愛いよねぇ~』
『優成くん!』
『奈帆ちゃん!』
『おーい奈帆! 奈帆じゃないか、久しぶりだな~』
『えぇ!? 賢治くん?』
『そうそう、久しぶり!』
『なんかカッコ良くなったねぇ~!』
『えぇ!? そうかな、奈帆にそんな事言われたら照れちゃうよ。』
『なんかそういうトコロも変わってなくていいね!』
『”今少し時間ある? 久しぶりだし少し話がしたいんだけど!“』
『あぁ! 優成くんごめん、少しだけいいかな?』
『・・・ああ、別にいいよ、行っておいで。』
『ありがとう、賢治くん行こう!』
『あぁ!』
・・・彼女は何時間経っても俺のトコロにはもう戻って来なかった。
きっとあの男と話が盛り上がって俺の事なんか完全に忘れて二人で
何処かへ行ってしまったのだろう。
正直俺はもうこういうのに慣れてしまった。
”いつもいつもこうなるからだ!”
彼女もまた俺の運命の人じゃなかった。
どんなに俺が気に入った女の子と一緒に居たくても運命の人じゃないから
いつも俺の元から去ってしまう。
*
・・・でもとうとう俺が32歳の時に運命の人と出逢う事になった!
『”百瀬さん、今度の日曜日空いてますか? 忙しいならまた別の日に
誘おうと想ってるんですけど、、、。“』
『あぁ、別に日曜日なら空いてるけど。』
『今度の日曜日、二人で水族館に行きませんか?』
『えぇ!?』
『ああ、百瀬さん海の生き物が好きって言ってたからそれなら
水族館にふたりで観に行きたいなって思ったんで。』
『いいよ、観に行こう!』
『えぇ!? 本当ですか?』
『うん。』
『”凄く嬉しい!』
『じゃあー日曜日ね!』
『日曜日!』
・・・少し内気で真面目そうな会社の女の子と俺は一緒に水族館に
行ってふたりで海の生き物を観て盛り上がりそのまま彼女は俺の家に
泊り結ばれた!
どうやら今回俺は、”本当に運命の人と出逢えたのかもしれない。“
今ではお互い時間が合うとふたりでデートに行く仲になった。
”それに無事彼女は俺の彼女にもなる!“
後はこのまま”彼女と結婚まで出来たら間違いなく彼女は俺の運命の人だ!“
俺はその日が来るのを今か今かと日々楽しみにしている。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




