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セイロンガー外伝2☆わたしのセイロンさん  作者: 月極典


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18/21

現代のサムライ

『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。

真由美とセイロンガーの登下校を中心に日常を描きます。

セイロンガー本編はこちらから

ど正論ヒーロー セイロンガー

https://ncode.syosetu.com/n6961kj/


「ふっこ……大丈夫? なんか、足がぷるぷるしてるけど」

 真由美です。私とふっこは道場を出ました。中からはお母さんの大きな声がまた聞こえてきます。

「次! 純ちゃん、やるわよ!」

 まだ戦うんだ……。普段一緒に暮らしていますが、あまり道場に近寄らない私は、筋トレとか綱登りとかで身体を鍛えるところは見たことがあっても、あんな風に戦うお母さんを初めて見ました。アコースティックギターから頭を突き出したままのお母さん……いや、ハニービーの姿が忘れられそうにありません。


「ごめんねぇ、ふっこ。まさかあそこまでとは思わなかったから」


「あ、謝る必要なんてないよ、真由美。私が見学したいって言ったんだから……ズズッ。それにこれは怯えて泣いているんじゃないの、猛烈に感動してるの……ズズッ」

 え、絶対うそじゃん。でも、そういうことにしておこう。

「真由美、本物のヒーローたちが、しかも伝説のハニービーまでが本気の戦いを見せてくれたんだよ? 感動して、いまだに耳がキーンとしてるよ……ズズズ」

 お母さんの声、大きかったから……ふっこの鼓膜、無事かな?


 

 その夜、私の部屋に布団を敷いて、2人並んで寝ました。寝ながら、私とふっこは色々な話をしました。その中で印象的だったのは、ふっこのヒーローへの強烈な憧れでした。

「警察でも取り締まれないヴィランを倒すヒーローは、現代のサムライだし、ニンジャだと思う」

 ふっこのセイロンさんに向ける眼差しは、ヒーロー、セイロンガーへの憧れなんだと思いました。

 

 でも、私は知っています。セイロンさんがただ怪人を倒すだけのヒーローじゃないことを。時には厳しく、時には優しさすら見せ、対等な相手として、こうあるべきじゃないのか、と問うのです。



 翌朝、私とふっこはセイロンさんと登校です。


 ふっこは『眠狂四郎 東海道五十三次』を借りて、ピョンピョン飛び跳ねて喜びました。かわいい。


 私には『赤い影法師』という忍者物を貸してくれました。ふっこが昨日言ってました、五百旗頭家のシャドウズは忍者そのものだって。


 それと昨日のヴィラン組み手の話をしました。

「ヴィラン組み手……なるほど、ロールプレイするわけか、ふむ。なに、アコースティックギターで? くくっ、さすが真佐江さんと言ったところか」

 興味深げに聞くセイロンさん、なんだか楽しそうです。


 そこへ、やはりというかなんというか、黒いバンが止まり、戦闘員と怪人が降りてきました。


 あ、あれはこの前、お母さんに頭をはたかれてた虎の怪人さん! 今日は本物の虎はいないみたいです。


「イー」

「イー」

「イー」

 セイロンさんに注意されたことを守っているのか、近所迷惑にならないよう、小声で『イー』しています。


「うぉい! 待てセイロンガー!」

 戦闘員たちの小さい『イー』を台無しにする大声で、虎の怪人さんが呼び止めてきました。

 

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