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セイロンガー外伝2☆わたしのセイロンさん  作者: 月極典


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11/20

『死神剣士 百地兵馬』

『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。

真由美とセイロンガーの登下校を中心に日常を描きます。

セイロンガー本編はこちらから

ど正論ヒーロー セイロンガー

https://ncode.syosetu.com/n6961kj/


 真由美です!


 山田風月坊先生ふっこの『死神剣士 百地兵馬』の最新話、読んでいきますね。さすがに全文コピペするわけにいかないので簡単にあらすじを。



 殺しの依頼がなぜかぱたりと止まった兵馬。三日に一人、命を殺めなければ死に、取り憑いた死神に魂を喰われる約定です。今は二日目の夕刻。死神ははしゃぎます。

「兵馬、そんなのんびり構えていていいのかぁ? 明日の夜にはお前は死ぬんだ。俺が殺すんじゃない、約定がお前の命の火を消すんだぜ」


 長屋の一室でだらしなく肘枕で寝転ぶ兵馬が言います。

「別に構わない。多少、生きるのも億劫になってきた頃合いだ」

 

「けっ、つまらねぇ野郎だ。もっと怯える顔を見せやがれ」


 そんなやり取りをしている中、馴染みの遊女屋『朧月屋』から一通の文が届きます。開くと『夕顔』という見知らぬ遊女からの誘い。本日、どうしてもお会いしお願いしたいことがある、との内容でした。文には厳重に和紙に包まれた一両小判が添えられていました。

「遊女が客に金を無心するならわかるが、金を渡すとは面白い」


 馴染みの遊女からの嫉妬を受けながら、美しいがどこか儚げな夕顔に会った兵馬。彼女が話したのはやはり、殺しの依頼でした。


 彼女の父親、長五郎は腕の良い蒔絵職人ですが、生来の博打好きが祟って妻に逃げられ、娘を借金のかたに取られる始末。しかし、長五郎は改心し、真面目に働いて必ず借金を返してお前を取り戻すと文を寄越していました。


 ところが先日、夕顔は客の一人から、長五郎が大きな仕事を片付けた勢いで賭場に行き、壺振りのイカサマを暴いて揉めた挙句、両腕を肘の上から切り落とされてしまったと聞きます。

「お願いします。賭場の万蔵親分を殺してください!」

 

「父親の博打狂いが原因で遊女に堕ちたお前が父親の仇討ちを願うとは解せないが?」

 

「私は実の子ではないのです。夜逃げした夫婦が長屋に置き去りにした孤児です。そして、それをたまたま隣に住んでいたおとっつぁん夫婦が預かり、ここまで育ててくれたのです。ですから、恩はあっても恨みはありません。どうか、腕の良い職人のおとっつぁんから生きる希望を取り上げた万蔵を殺して下さいまし……」


 翌日、兵馬は長五郎の長屋に行きます。長五郎は両腕を切断された失血と、絶望で高熱を出し寝込んでいましたが、兵馬は賭場に行くぞと無理矢理連れ出します。

「おい兵馬、こんな死にかけ連れてどうしやがる?」

 

「博打で勝って娘を取り返す。百両もあれば十分だろう。死神、お前の出番だ、たまには働くことだ」

 

「けっ、またあれをやるのかよ」


 浅草の外れ、吉原近くの廃寺で夜な夜な開かれる賭場に現れた兵馬と長五郎。博徒が色めき立ちました。

「なんでぇ、長五郎! そんななりして博打が打てんのか?」

 博徒の一人が嘲笑します。

「俺が手足の代わりとなって打つ。文句はあるまい」


 丁半博打が始まると、兵馬と長五郎は勝ち続けました。それはそうでしょう。死神が壺の中の賽の目を透視して兵馬に教えるのですから。博徒は、苦し紛れに開ける間際に磁石で賽の目を変えようとしますが、死神の念動力でそれを許しません。


 あっという間に勝ちは100両を超えます。さすがに博徒がケチをつけて立ち上がります。

「テメェら、いったい何をしやがってるんでぇ!」


「ん、喧嘩か? 買おう。お前ら全員の命ではお釣りがくるが、まぁいいだろう」

 元よりこの時を待っていた兵馬です。立ち上がり、腰の二本差しを抜き払います。

『必殺剣幻想四重奏』

 目にも止まらぬ速さで刀を四閃させる。刀身が煌めきパチリと鞘に収まると博徒四人が首から血を噴き出し同時にどぅと倒れました。

 次から次へと出てくる博徒を舞うが如く切り伏せ、残るは万蔵親分だけとなりました。

「おめぇは百地兵馬! すまねぇ、あんただと知らなかったんだ! ここに五百両ある、全部持っていっていいから命だけは!」

「そうか、金は駄賃にもらって帰ろう。しかし、俺が生きるため、お主は死ぬ道理となっている」


 五百両を肩に担ぎ、ふらふらの長五郎を連れて兵馬は『朧月屋』に向かいます。そして、夕顔を百両ほどで身受けしたのです。本来の依頼料を差し引き、余った金は支度金として夕顔に持たせたのでした。

「両の手がなければ金輪際博打も打てまい。その金で茶屋でも開いて父御に恩を返せ」


 ⸻


「ふっこ、めちゃくちゃ良い。でも、なんか作風が変わった? 百地兵馬ってこんな人情話系だっけ? 遊女屋のエッチぃ描写もないし……」


 私の指摘にふっこがちょっと顔を赤らめて言いました。

「実は……この前、ランチした時、セイロンさんに最新話を読んでもらう約束したんだ。だから、ちょっとだけヒーロー補正が入ってる」


「えっ、いつの間に!」


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