私は文芸部
こんにちは、真由美です!
ここは学校の図書館1階にある、図書準備室。只今、文芸部の部活動中です。
うちの学校は中高一貫校なので、図書室じゃなく2階建ての図書館があるんです。書籍の数も多いので準備室も広く、作業テーブルも沢山あるのでこちらを部室として使っています。資料を調べたりするのにすごく便利なんですよ!
部員は女子ばかりの15名。みんな、自分のノートPCを使ってパチパチ執筆中です。連載作品なら書き上がる毎に部のサイトにアップして、読み合いしたり、誤字脱字のチェックを他の部員にお願いしたりします。最終的には部誌を作って文化祭や即売会に行って販売したり、高校生のコンクールに出品します。執筆するだけじゃなくって色々な活動があってとっても楽しいんです。
私は今、新作のプロットを練っています。一応、題名は決まっています。
『パラレル大回転ハイスクール〜転校生は軍国主義者!?〜』
日本が戦争に負けず、軍国主義になったIF世界から逃げてきた転校生「勲男」と主人公で金髪ハーフの「マリエ」が繰り広げるジュブナイルSFラブコメです。ライバルの男の子は、鎖国のまま江戸時代が続いた世界から来たちょんまげ武士男子「武蔵」を考えています。登校初日に真剣を差して来るタイプです。
目の前でふっこが『死神剣士 百地兵馬』を執筆中です。
「ねぇ、山田風月坊先生?」
私はたまに冗談でペンネームで呼びます。
ふっこは手を止めて腕を組んでわざと偉そうに言います。
「なんだね? 真由美くん。今、乗ってきてるから手短に頼むよ」
「あっじゃあ、いいよ。ごめん邪魔して」
「うっそっぴょん! 何、プロットの相談?」
「プロットっていうか、キャラ設定なんだけど。勲男をどこまで軍国主義によせるか考えてて」
「ほほ〜ん。確かにコメディだからね、神風のハチマキとかはちょっと笑えないかも」
「うん、例えば最初の挨拶でみんなの前で『◯◯陛下、万歳!』って言わせたいんだけど、どう思う?」
「えぐっ。逆に主人公が勲男を好きになるタイミングが気になるわ……」
ふっこにセイロンさんからのアドバイスを話しました。
『発想は面白い。しかし、軍国主義はセンシティブな部分もあるから表現は慎重に。男の子は堅物で正義感が強い、だが少しズレている、という感じが良いだろう』
ふっこが吹き出して笑い出しました。
「ちょっと、それセイロンさんが言ってるの面白すぎる!」
「え、なんで?」
「だって、堅物で正義感が強くて少しズレているって、セイロンさんのまんまじゃん」
「そうかなぁ。正義感が強いのは当たってるけど、全然ズレてないよ、セイロンさん」
「あらぁ、お互いズレてるから相殺されてるのか、これ」
結局、勲男の軍国度合いに関してはストーリーの終着点が固まってから調整することにしました。
しばらくして、
「よし、書けた。今アップしたから真由美、読んでみて」
ふっこが『死神剣士 百地兵馬』の最新話を書き上げたようです。早速読んでみたいと思います!




