【参考資料】第二次世界大戦の結果一覧
国家が戦争を始める際には、「戦争目的」というものが通常ならある。
勝ったか負けたかは、戦争目的の達成具合で測ることも可能だ。
では、第二次世界大戦の主な参戦国の戦争目的と達成度の判定、及びその後を事実だけ簡単に記して並べてみよう。
■ドイツ
目的・・・ヨーロッパ征服。 あわよくば世界征服?
結果・・・第一次世界大戦に続いて再び大敗。
判定・・・×
途中までイケイケだったが、戦略をミスして大コケした。
都市は灰燼に帰し、国土は東西に分割。
ナチスとヒトラーは絶対悪の象徴とされる。
■日本
目的・・・大東亜共栄圏の確立←ただし後付け感たっぷり。統一された目的不明。
結果・・・大敗。 国土は焼かれて原爆まで落とされ、更に沖縄と北方領土を奪われる。
判定・・・×
無敵の帝国陸海軍を擁し、西太平洋は「天皇のバスタブ」も同様だったのに、国家方針が定まらず滅びた。
そもそも…「大東亜戦争は、有色人種を解放するための聖戦である」と途中から言い出したが、それ以前に中国大陸で有色人種同士で戦っている。
■フランス
目的・・・東欧諸国をヒトラーから解放する。
結果・・・スターリンに奪われ達成出来ず。
判定・・・×
そもそも大戦初期にドイツに占領されてしまっており、連合国側として大した貢献はできていない。
戦後の「連合国」常任理事国に収まっているのが不思議なくらいだ。
更に戦後はスエズ動乱で国威はズタボロになった。
■イギリス
目的・・・フランスと同じく東欧諸国の解放。
結果・・・同じくスターリンに奪われ達成出来ず。
判定・・・△ ただし限りなく×に近い。
ヨーロッパ方面では何とかヒトラーを潰せた。
しかしながら、アジア方面では日本に負けっぱなしで最後まで勝てず。
その結果として国威を失墜させてしまい、ほとんどの植民地を失う羽目になった。
特にインドを失ったことは大きな痛手であり、日の沈まぬ帝国の称号は過去のものとなった。
フランス同様にスエズ動乱で米ソに完敗。
イギリス病を発症。
■アメリカ
目的①・・・東欧諸国をヒトラーから解放。
目的②・・・中国大陸における利権確保。
結果①・・・スターリンにくれてやった。
結果②・・・毛沢東に持って行かれた。
判定・・・△
真珠湾攻撃の後は、戦争目的そのものを忘れてしまった。
また戦後は単独で中ソと向き合う羽目に陥った。
本来なら心強い味方になったであろう大日本帝国と、大陸の中華民国は既になく、孤独な戦いを強いられる。
■中国国民党
目的・・・日本を追い出し自分が中国大陸の覇者になる。
結果・・・自分が中国大陸から追い出された。
判定・・・×もしくは××
悲惨という意味では、蒋介石率いる国民党が最も悲惨だと言えるだろう。
ドイツや日本以上に悲惨だったとも言える。
■中国共産党
目的・・・日本と蒋介石を追い出し、自分が中国大陸の覇者になる。
結果・・・見事に国民党を追い出して覇者となる。
判定・・・⚪︎
日中戦争で戦ったのは国民党であって、毛沢東は何もしていない。
大戦終結後に満州の重工業地帯を無傷で手に入れ、国民党との戦いに勝利し中華人民共和国を建国。
■ソビエト連邦
目的・・・最後まで生き残る。
結果・・・見事に達成し、世界を二分割する。
判定・・・◎
滅亡するリスクは、全ての国の中で一番高かったにもかかわらず、世界はスターリンの都合の良い方向に流されていった。
今にして思えば、実はスターリンは転生者だったんじゃないかと思うくらい、スターリンに都合よく動いていた。