年表と用語集 **ネタバレ注意**
****ネタバレ注意****
■ 年表
西暦 和暦 主人公年齢 主な出来事
1892年(明治25年) 6歳 令和から明治へ転生
1894年(明治27年) 8歳 日清戦争
1895年(明治28年) 9歳 下関条約 台湾領有 三国干渉 脚気対策進言
1896年(明治29年) 10歳
1897年(明治30年) 11歳
1898年(明治31年) 12歳
1899年(明治32年) 13歳
1900年(明治33年) 14歳
1901年(明治34年) 15歳
1902年(明治35年) 16歳 日英同盟成立
1903年(明治36年) 17歳 アメリカとイギリスへ渡航 ジェイコブ・シフと会談
1904年(明治37年) 18歳 日露戦争開始 主計官練習所へ進学 旅順攻略戦 沙河会戦
1905年(明治38年) 19歳 日本海海戦 ポーツマス講和会議 樺太領有 朝鮮半島放棄
1906年(明治39年) 20歳 ジェイコブ・シフ アンソニー・ロスチャイルド ハリマン来日
1907年(明治40年) 21歳 日露協商 日仏協商 英露協商成立 四カ国協商
1908年(明治41年) 22歳
1909年(明治42年) 23歳 北里柴三郎と面談
1910年(明治43年) 24歳
1911年(明治44年) 25歳 不平等条約解消
1912年(明治45年) 26歳 明治天皇崩御 大正へ 第一次バルカン戦争
1913年(大正 2年) 27歳 ウィルソン米大統領就任
1914年(大正 3年) 28歳 シーメンス事件 金剛型戦艦就役 第一次世界大戦 四カ国同盟
1915年(大正 4年) 29歳 カムチャツカ条約調印 海上交通路の確保に成功
1916年(大正 5年) 30歳 ユトランド沖海戦 オーストリア攻略 ロシア革命
1917年(大正 6年) 31歳 ノルデン上陸 ベルリン陥落 ロシア皇帝一家脱出 パリ講和会議
1918年(大正 7年) 32歳 ベルサイユ条約 近衛内閣成立 ロシア・東パレスチナ建国 結婚
1919年(大正 8年) 33歳 国際連盟成立
1920年(大正 9年) 34歳
1921年(大正10年) 35歳 ソ連建国
1922年(大正11年) 36歳 東京海軍軍縮条約 国防大臣就任
1923年(大正12年) 37歳 関東大震災 大正桜田門事件 九・一事件 九・四事件
1924年(大正13年) 38歳
1925年(大正14年) 39歳
1926年(大正15年) 40歳
1927年(昭和 2年) 41歳
1928年(昭和 3年) 42歳 ニューヨーク株式大暴落 世界恐慌へ
1929年(昭和 4年) 43歳 スターリン ソ連にて権力を掌握
1930年(昭和 5年) 44歳 ロンドン条約
1931年(昭和 6年) 45歳 イギリス国王ジョージ五世来日
1932年(昭和 7年) 46歳 A・ヒトラー独首相就任
1933年(昭和 8年) 47歳 F・ルーズベルト米大統領就任
1934年(昭和 9年) 48歳 ユダヤ人脱出計画実行
1935年(昭和10年) 49歳 ホロドモール発生 ソ連へ軍事介入
1936年(昭和11年) 50歳 台湾独立 アメリカ分断 ルーズベルト・ドクトリン
1937年(昭和12年) 51歳 日布安全保障条約締結 日本海軍は真珠湾へ進出
1938年(昭和13年) 52歳 首相に就任
1939年(昭和14年) 53歳 独ソ不可侵条約締結
1940年(昭和15年) 54歳 第二次世界大戦勃発
1941年(昭和16年) 55歳 バトル・オブ・ブリテン
1942年(昭和17年) 56歳 北アフリカ戦線ドイツ敗北 南部戦線構築
1943年(昭和18年) 57歳 東部戦線ウラル山脈を超える
1944年(昭和19年) 58歳 ソ連滅亡 スターリン逮捕
1945年(昭和20年) 59歳 ナチス滅亡 ヒトラー自殺 真珠湾攻撃
1946年(昭和21年) 60歳 アメリカ合衆国降伏
■ 事件・用語集
・三国干渉・・・超大国ロシアとフランスに挟まれて窮地に陥ったドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が、ロシアの目を極東方面へと逸らすために巡らせた陰謀。フランスは露仏同盟の手前、仕方なく名前を貸す。
・脚気の根絶・・・近衛篤麿の献策によって白米のみを食べる習慣をやめたところ、国民病ともいわれていた脚気患者を激減させることに成功する。後に鈴木梅太郎によってビタミンが発見され、脚気は過去のものとなる。
・亀の王・・・東北地方などの冷害が発生しやすい地方でも栽培しやすい品種として近衛篤麿が命名した。「正条植え」と呼ばれる方法と併せて米の収穫を飛躍的の向上させることに成功した。
・内閣法・・・伊藤博文が大日本帝国憲法第五十五条の欠陥を修正させるために発議し、承認された法律。これによって内閣総理大臣の権限が強化され、指揮命令系統が整理された。
・黄禍論・・・ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が、ロシアの目を極東に向けるために積極的に拡散した、黄色人種を蔑視・危険視する偏見思想。
・日英同盟・・・主にロシアに対抗する為に結ばれた双務的な攻守同盟。後に「露仏同盟」を巻き込んだ「四国協商」から第一次世界大戦開戦後は「四か国同盟」へ、第二次世界大戦では「同盟」として発展し、最終的には10カ国同盟へつながるが、基本的な日英同盟は仮想敵を変更しながら堅守されている。
・日露戦役外債・・・主にジェイコブ・シフを中心として日露戦争遂行のための資金。シフは1億5000万円の巨額の外債を引き受ける。
・沙河会戦・・・1904年12月8日から11日に行われた日露戦争最大の陸上戦闘。参加兵力は日本軍約30万人、ロシア軍約40万人。ロシア軍はこの戦いで戦死者5万人・捕虜15万人を出して壊滅。
後世、「20世紀のカンネー殲滅戦」と呼ばれるようになった。
・日本海海戦・・・1905年3月17日に対馬近海で行われた日露戦争最大の海戦。ロシアのバルチック艦隊はこの戦いで戦闘艦のすべてを失い、制海権奪取に失敗。日露戦争の帰趨を決定する戦闘となった。
・連携機雷・・・二個の機雷をロープでつなぐことで敵艦の殲滅を狙った新兵器。日本海海戦では運用に失敗したが、ユトランド沖海戦では成功し、ドイツ巡戦部隊を全滅させた。
・ポーツマス講和条約・・・1905年(明治38年)6月15日に交わされた日露戦争講和条約。日本はこの条約によってロシアから樺太全島の割譲、朝鮮半島に対する干渉の完全停止、ウラジオストクとナホトカに日本の通商代表部の設置に加え、ロシアは賠償金30億円を日本に対して支払う内容となった。
・日本海条約・・・日露戦争後に朝鮮半島の支配権をイギリスへ譲渡するとした内容の条約。日本は通商権のみを保有し、漢城と釜山に通商代表部を設置する。
・開発省・・・ロシアからの賠償金をもとに、北海道・樺太・沖縄・台湾・南洋諸島・ソコトラ島といった本土以外の開発を総合して行うために新設された政府機関。
・北海道・樺太開発庁・・・北海道と樺太島の開発を総合的に行うための政府機関。
・沖縄・台湾開発庁・・・沖縄と台湾の開発を総合的に行うための政府機関。台湾独立後は南洋諸島を管轄。
・南満州鉄道・・・帝政ロシアが満州から撤退したのちに、イギリスに譲渡された東清鉄道(中東鉄道)南満洲支線(長春・旅順間鉄道)約750kmと、それを含む鉄道事業会社。アメリカの鉄道王ハリマンが経営に参画することを狙ったがイギリスに却下され、英米間に亀裂を生じさせる原因となった。
・ドレッドノート・・・史実通りの画期的な戦艦。主人公はこれを逆手にとって航空機優勢の世界を故意に遅らせて列強の目を逸らすべく画策する。
・四国協商・・・史実では三国協商(イギリス、ロシア、フランス)だが、日本が加わって四国協商になった。要因としては日本の領土的野心が無かったためにイギリスが積極的に動いたことがある。
・シーメンス事件・・・ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が仕掛けた最後の対日謀略。主人公によって、よくある贈収賄事件へと格下げされたために歴史書において存在感を無くす出来事になる。
・金剛型戦艦・・・史実では金剛、比叡、榛名、霧島の4隻だが、この世界ではこれに加えて赤城、天城、高雄、畝傍の4隻が加わる。なお「畝傍」は初代が完成直後に行方不明となってしまい、不吉な名前であると忌み嫌われるのが史実。
また、榛名と霧島は書類上では同日の竣工となっていて、民間企業のメンツを保つ事になった。
・サラエボ事件・・・史実通りだが、オーストリア宮廷の陰謀が疑われる。
・シュリーフェンプラン・・・ドイツ陸軍参謀総長アルフレッド・フォン・シュリーフェンによる計画の総称で、露仏同盟に対する対抗計画。イギリスが参戦することで破綻した。
・カムチャツカ条約
・遣欧艦隊・・・加藤友三郎中将を総司令官とする艦隊で、金剛型巡洋戦艦8隻、巡洋艦・駆逐艦は計25隻、輸送艦、タンカー、石炭運搬艦など7隻の合計40隻からなる編成。
・ユトランド沖海戦・・・出撃したドイツ艦隊の総数は120隻、対する日英側は190隻が参加したが、当初の巡戦同士の戦いではイギリス側巡戦の水平装甲の薄さが裏目に出て、主力の巡戦6隻のうち5隻が弾火薬庫の誘爆によって次々に一瞬で爆沈するものの、主人公の機転によって連携機雷と、新開発の一号機雷によってドイツ巡戦部隊を全滅させた。
更に、ドイツ艦隊の本隊をイギリス艦隊との挟撃によって翻弄した結果、ドイツ側は出撃した120隻の艦艇のうち実に6割を超える75隻を失い、生き残った艦艇も、その多くが傷ついた事で海軍としての継戦能力を失い、制海権は完全に日英軍が制する事となった。
・フセイン=マクマホン協定・・・イギリスによる「一枚目の舌」による外交策で、第一次世界大戦中に交わされた秘密協定。オスマン帝国からのアラブ独立を認める内容だが…
・サイクス=ピコ協定・・・イギリスによる「二枚目の舌」による外交策で、第一次世界大戦中に交わされた秘密協定。オスマン帝国をイギリス、フランス、ロシアの三国で分割しようとした内容。
・バルフォア宣言・・・イギリスによる「三枚目の舌」による外交策で、ユダヤ人によるパレスチナにおける建国を認めるという内容だが、この世界では終戦が早まったために不発。
・遣欧陸軍・・・1916年10月初頭から東部戦線に投入された40万人という戦力。総司令官は秋山好古大将。オーストリア=ハンガリー帝国を降し、第一次世界大戦の帰趨を決する功績をあげ、ロシア皇帝一家の日本への避難を護衛する。
・ロシア革命・・・史実より早い1916年(大正5年)12月末に発生。ロシア第二革命とも12月革命とも呼ばれる事になる。その後にボリシェビキによるロシア第三革命とも5月革命とも呼ばれる暴動が発生し、レーニンはボリシェビキによる革命政府樹立を宣言した。皇帝一家は明石中将によって日本へ亡命し、ロシア立憲君主国を樹立する。
・ノルマン上陸作戦
・第一次世界大戦・・・最終的な損害は死者900万人、負傷者1500万人、行方不明者100万人を出す惨事となる戦争。史実と違って日本陸海軍の活躍によって早期に終戦を迎える。
・国際連盟・・・世界平和のための調停機関 国連本部と常設国際司法裁判所などの関連機関も東京に本部を置く。
旧・鹿鳴館を改装して使用されたが、関東地震で被災し隣接地に建て替えられる。