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灰色のバックソード  作者: Hegira
第七監
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終章ミゼラブル

 そこから先の事はするすると抜けるように進んだので、簡単に述べるだけにしておく。

 阿木本未遂は、死んだ。

 誰のせいでもない。

 少なくとも、番鳥のせいではない。

「私の役割は、臨終の場に臨む事だから」と言っていたんだから多分そうなんだろう。

 個人的には、釈然としないけど。

 まあ、そんな事もある。

 そして、吉田が現れて、言葉も少なに足下の死体を巻き込んで、〝渦〟みたいなものに吸い込まれて消えた。

 荒井の名誉の為だけに言うけど、吉田は「もう少し時間稼ぎが出来なかったら、俺も危うい所だったな。まあ近い内に〝〟んだけどな」と言っていたから、相手が強かったのだろう。

 荒井が戻って来た――正しくは僕たちが向こうに行った――のは、封陣が解けてからの事だった。

「何だか後付けの説明みたいになっちゃいますけど、探偵って謳ったのは嘘です」

 二回目に会った時のような調子で、説明を始めた。

 曰く、荒井は根無し草で、放浪する――せざるを得なかった――命彩で、たまに同郷の者と協力したりしながら生きていたらしい。

 それと……これはあまり言いたくないんだけど、僕に仕えるというのは、最初にぶつかって出会うその直前に決め込んだ、とか。

 ……いや、宮城で生まれたお米じゃなくて、むしろ逆みたいなんだってさ。


 前が見えなくなるぐらいに、可哀想だった。


 そうやって、僕を形容した。

 本当に、何とも言い難い台詞だ。

 どう反応したらいいものか、迷う。

 そりゃそうだろう?

 今までに「助けない訳にはいかない」って、年下の異性に言われる男の不憫さとか考えた事ある?

 僕はこの瞬間までそれを考えなかった事をシミュレートしなかった事を多少なりとも、悔いた。

 そんな事が起こりうるとも知らなかったから無理なんだって分かってるけど、後悔した。

 実際さ、

 凹むし。

 鬱になるし。

 泣きそうになるし。

 僕には疫病神でも憑いてるのか。

 意外とダメージがでかい。

 まあ、探偵と詐称するぐらいの荒井の観察眼に引っかかったんだから、僕はそんなにも憐憫極まりないのだろう。

 それはもう、それなりに。

 まあそんな訳で、僕に従者ができてしまった訳で。

 取り扱いには注意しなければならない。

 人一人分の責任を図らずもまた背負ってしまったんだから。

 ……重いなあ。

 キツくないけど、重いなあ。

 なんかもういっぱいいっぱいだ。

 厄介事が畳み掛けてくる。

 どうするべきか……と考える振りだけしておこう。

 うーん。

 久し振りに朱夏や筑紫と話でもして落ち着きたいなあ。

 まあ、今回はこの辺で。




《Awake from nightmare! Bad night.》


____Seven Sword is continuous end.

……長かった。

休止を挟んで半年以上費やした……。

何とか後ろの方は持ち直したのですが、前半(休止前)の出来は、我ながらヒドいものだと、言わざるを得ません。いや、ホントに笑えません(と韻を踏んだらいけないでしょうに)。

さて、七章でした。

どうしてコレに年齢制限を設けなかったのか、今となっては不思議でなりません(正直、残酷な表現で傷付くような人は、この作品のそういう「ニオイ」がした時点で避けられるハズ)。

今後の展開(終点までの道程)をどうするかは、決めていませんが、やり抜く事は確かです。

それよりも、まだ見捨てられていない事に感謝しています。

とりあえず、今回はこの辺で。


……もう少し、ラブコメとか混ぜるべき?

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