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⑧『美波の恋』真紀さんとの恋バナ
「美波ん、ごきげんよう!」
「ごきげんよう!真紀さん」
私は声をかけてくれた友達の一条真紀さんに向かって手を振る。
私、四季美波といいます。
四季グループの社長のおじいちゃんの孫娘。
私が通う学校は、国立華岡学園中等部の、2年3組です。
この学校には、幼馴染の天沢和希さんもいます。
「美波んは、学校にはなれた?」
「まだ、ですかね。真紀さんはなれたんですか?」
すると真紀さんは元気にぴょんっと跳び上がる。
「もっちろん!美波んと友達になれたし?それに恋だってできたし!」
右手でピースをつくる真紀さんに、私は首をかしげる。
「真紀さんの好きな人って、誰ですか?」
「ふふ、ヒミツ!美波んは恋したー?」
「私は………してません」
恋は、まだしていない。
恋って、何かよくわからなくて、私。
「美波んも恋するといいよ!じゃね!」
そう手を振ると真紀さんは行ってしまう。
恋って、した方がいいのでしょうか?
恋とは………本当に、どんなものなんでしょう?
今回はご覧いただきありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします。