②『リュウトの恋』プレゼント2個目と、集合時間は間に合った?
そう。バレンタインといえば。チョコレートだろ!!!
俺は走ってチョコレート屋さんを探す。
運よくすぐに見つかった。
入ると、ふんわりとチョコレートの甘い香りが店内にただよう。
「どれがいいかな…?」
咲希は、前にホワイトチョコが好きと言っていた。
ホワイトチョコ、ホワイトチョコ……と頭の中で唱えながら探すと、いいチョコレートが見つかった。
「すみません」
「はい、なんでしょうか?」
近くにいた店員さんに声をかける。
「このチョコ、お願いできますか?あと、小でラッピングお願いします」
「かしこまりました!1110円になります!」
店員さんがレジに移動して笑顔で言った。
チョコも意外と高いな。
でも、これも咲希のため!と考えながらお金を支払う。
そして店員さんが持ってきたチョコを受け取り、店をでる。
そういえば時間は大丈夫か、と思い時計をみると、約束の時間まであと3分だ!
「やばい、急げ!」
俺は全力で人ごみの中を走り抜ける。
そして。
「ギリギリ、セーフ……?」
ついた時間は、どうなんだろう。
「ギリギリアウトだよっ」
ポンっ、と頭を叩かれる。この声、咲希か。
「すまん」
「まーまー、気にするな。先に私からね!はい!これ!」
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