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⑯『美波の恋』和希くんが家に来ました
ピンポーン♩
玄関のチャイムが鳴った。
『すみません、天沢和希です』
「はーい!」
私は玄関の門の前にぱたぱたと走る。
「どうぞ、和希くん」
門の前には和希くんと深海さんがいたので、門を開ける。
「ありがとう。深海、ちょっとここで待ってて」
「はい、承知致しました」
そう言うと和希くんは門を通ってくる。
後ろにいる木全に向かって、和希くんは「待っててください」と言う。
頷く木全。
すると和希くんは私の手をとって、走り出す。
「美波、ちょっと来て」
「いいですけど、どこに行くんですかっ?」
「それは、わかるでしょ?」
和希くんはいたずらっこみたいに微笑む。
そうです。和希くんの言うとおり、実はどこに行くかわかります。
それは、四季家にある、和希くんとの思い出の場所です。
今回はご覧いただきありがとうございました!




