⑬『美波の恋』美味しいラベンダーソフトクリームです!
私と和希くんは向かいの席に座った。
「いただきます。あ、木全、木全も買ってきて、食べてください」
「じゃあ深海もいいよ」
私と和希くんは執事に向かってニッコリと微笑む。
「じゃあ、いただきます。ありがとうございます、お嬢様」
「私もいただきます、お坊っちゃま」
執事の二人は深くお辞儀をして、それからこちらをチラチラと振り返りながら買いに行く。
私と和希くんを心配しているのでしょうか?
でも、まずはソフトクリームです!
私はスプーンで一口分すくって、食べる!
「美味しいですっっっっっっ!!」
和希くんは私にニッコリと微笑む。
このラベンダーソフトクリーム、ラベンダーの香りが口にひろがって、何だか落ち着きます。
さっぱりとした味です。
「美波、幸せそう。これ、僕の食べていいよ」
そう言って和希くんは和希くんの食べかけのソフトクリームを差し出してきました。
「私のと和希くんの、同じ味じゃないのでしょうか?」
「いいから、食べてみなよ」
和希くんにここまで言われたら、断れません。
私はぱくっと一口和希くんのソフトクリームを食べる。
何だか私のよりも甘酸っぱいような………
「ハチミツレモンソースがかかっています!」
「そうそう。甘酸っぱくて美味しいよね」
和希くんの言葉に私はこくこくとうなずく。
あれ?何だか和希くんの顔が赤いです。
そうでした!私、和希くんの食べかけを食べたんでした!
これ、間接キスってやつですよね………
私も顔が赤くなっていく。
「おいしかった。あ、ちょっと行ってくるけどゆっくり食べててね?」
どうしたんでしょう、和希くん。
それでも私は頷いてソフトクリームを食べ続けます。
そして、食べ終わった頃。
「ごめん、ただいま」
和希くんが戻ってきた。
「大丈夫です。どうしたんですか?」
「いや、ちょっと色々してて」
和希くんらしくない濁っている言葉に私は首を傾げた。
「じゃあ、店に戻ろうか」
「はい!そうですね」
そうして私と和希くんと木全と深海さんはお店に戻るのでした。
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