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加速-2 N.P.S.N.L.S.

そして、今回のこの話ですが、今までの加速と関係ないですw


あと、今回はちょっと残酷な描写もあるので本編にも、今のところあまり関係ないので、そういうの嫌いな人は見ないでください。

さて、まだアルカディアに着くまで時間があるのだが、あまりウォーロックと

ナターシャの話ばかりしているとアナスタシアのかわいい顔が鬼のような形相

に変化してしまうので、他の話にしよう。


【なんの話がお望みだろうか? 

意見があったらぜひ教えて頂きたい。】(作者によるコメント)


***************************************

***************************************


「なあ、なにもない場所ところに人は生きられると思うか?」


「なに言ってるんだよ。そんなの無理に、決まってるじゃないか」


「そうか。そう・・・だよな」


夕陽に照らされながら2人の青年は語り合っていた。


「でもさ、急にどうしたんだよ?」


「いや、なんでもないんだ。気にしないでくれ」


「・・・そうか」


「・・ああ、すまない」


一人の青年はもう一人の青年に謝罪した。


「じゃあ、また明日な!」


「ああ、またな卓登」


2人の青年は分かれ道で別れた。そこが、分岐点でそこが分岐の場所。

それからはそれぞれの目的に向かっていく。

それでも。

それでも幸福であれば、よかったのかもしれない。

それが、2人の望んだもの。


卓登と呼ばれた青年は、裏路地に入る。

夕暮れのこの裏道は不気味な光を放ち、どこかで唸り声が聞こえるのはいつものことだった。

パーンという乾いた銃声も、ときどき聞こえてくるくらいにこの裏路地はその名の通り裏であった。

裏路地に入ってすぐに180㎝くらいの男5人に囲まれた。

オールバックの男がこちらをにらみながら言う。


「お前、ここがどこだがわかってんのか?」


「・・・・」


卓登が無言でいるとオールバックの隣の金髪がキレた。


「おい!!てめえきいてんのか?」


「・・・やれやれ。これだから低脳は・・・」


卓登が低脳と言った瞬間に金髪は卓登に向かって突っ込んできた。


「死ねや!オラ!!」


男の突進を少し前かがみに倒れて左にかわすと、ポケットの中でにぎりしめていたナイフを取り出し金髪に刺した。



『グサッ』と金髪の右の脇腹に刺さったナイフからは赤い鮮血がおびただしく流れてくる。


「ぐ、うぇ」

と前のめりに金髪は倒れこんだ。

倒れこむとき卓登は金髪から無理やりナイフを抜いた。

そのため金髪の臓物が飛び出てきたが卓登はまったく気にしなかった。


「修二!!!てめぇーよくも修二を!!」


オールバックの男と残りのカスがキレている。

それを卓登は「無様だ」といい嗤った。


オールバックは銃を取り出し、ほかのカスはナイフを取り出した。

どうやらオールバックが親玉らしいな、卓登は動揺もせずに考えていた。


オールバックは銃に弾を込めている。

その間にカスが卓登に襲いかかってきた。


「「「オラ!!!死ねや!!」」」


「まったく、せりふも行動も一緒とか君たちどんだけ低脳なの?」


卓登はナイフを右手に握り、最初のカスに体当たりをして転ばせ、次のカスを回し蹴りでコンクリートに打ちつけて殺し、最後のカスにナイフを突き立てた。


最初のカスはまだ息があったが、起き上がろうとした瞬間に卓登はそいつの頭を踏みつけて潰した。


オールバックは半泣きでブルブルと震えながら銃をこちらにむけている。


「く、くくるな!お、おまえ!な、なにものだ!!」


にやりと嗤い卓登は言った。


「貴様の死だよ」


そしてオールバックが銃を乱射するも一発も卓登にはあたらなかった。


「く、くそ!!ふ、ふざけんな!!なんで、この俺がこんなめに」


「お前が低脳だからだ」


と言った卓登は、次の瞬間オールバックの男にナイフを投げた。

そのナイフは理想的な軌道を描き男の胸に突き刺さった。


「ぐふッ」


そして男は息を引き取った。


「まったく、つまらない」


そう言い残し卓登はその場を去った。



裏路地を抜けて天闇門に出た。

そこは広場になっている。

そこは人があふれている。

そこは・・・


卓登はとりあえず家に帰ることにした。

このままここにいても仕方ないからだ。


天闇門の広場に群がる人の群れを抜けて卓登は家路を急ぐ。


途中で犯されている少女や、殴られている少年を見たが卓登は気にしない。

そう、ここは正義のない場所。

変わりたい、と願いそのさきで果てたものの集まる場所。

ここにいるやつはみな、『世界』に拒まれたものだ。


その果てのこの場所で、もはや人助けをしようなどと思うやつはないない。

みな、自分の欲望に忠実に生きている。


それが正しいのかって?

そんなの愚問だ。


正しいなんてことは、この世に一つもないのだから。


正しいはあるって?法があるって?


ははは、法なんて所詮一部の人間が自分たちの都合のいいようにに決めた、それこそエロゲー会社もびっくりなくらいご都合主義なものだ。


そんなのを信じるだって?

ありえないね。


卓登はこの世界の法の番人の無能を激しく非難した。


まあ、もとは悪くわなかったんだがな、いつからだろうな?

官僚制はやはり腐敗を助長するよな。


そんなことを考えていると家についた。

卓登は少し汚れてしまった服を着替える。


やがて暗くなっていく窓の外の景色にどこかアンニュイな顔をしていた。

















それで、ですね。

ここだけの話、感想お願いします!

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