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第九話 野外学習開始!

数日経ち、俺とレイナ、レティシアは、野外学習受講者の列の中に並んでいた。

周囲の生徒は平民の子達ばかりで、遠巻きにされていた。が、俺達はさほど気にしていなかった。


「ねぇ、エリシアとレティシアのその格好って冒険者みたいだね」

「Fランクですが、一応冒険者としての名前も持ってますからね」

「私は、エリシア様の付き添いで何度か」

「へぇ、羨ましいなぁ」


レイナはそう呟きながら、俺の腰に下げられている鉄剣を羨ましそうに見た。


「おい、お前ら。これから野外学習で活動する班を決める。では・・・」


やってきた体格の良い男性教師がそう言って名前を呼んで行った。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





「七班のリーダーに任命されました、レイナ・フォン・メルアードです!氷と炎の魔法が得意です!よろしくね!」

「副リーダーに任命されました。レティシア・アルフィータです。レイピアと影魔法が使えます。よろしくお願いします」


そう言って二人はお辞儀した。


「じゃあ、他の三人も自己紹介お願いしまーす!」


レイナはそう言って俺に向かって「ささ、どうぞどうぞ」と言った風に手を動かした。


「では、私はエリシア・フォン・アルゲートと申します。一応剣と魔法が使えます」


「では、次の方」と隣にいた赤い短髪の活発そうな少年と、少し気弱そうな青髪の少年に言うと、赤髪の少年は不満そうな顔で、青髪の少年はおどおどと口を開いた。


「・・・グレン・アーラムだ。剣が出来る」

「ブルーム・オルビアサです。えっと・・・水魔法ができます。よ、よろしくお願いします」


青髮の少年・・・ブルームは頭を下げたが、グレンは俺とレイナを睨みつけた。


「なんでお貴族様が野外学習に来るんだよ!」

「ちょっ、グレン君!」


グレンがそう声を荒げた。慌ててブルームが止めようとするも、グレンの暴言は止まらなかった。


「俺達は生きる為に真面目にやるんだ!貴族様の遊びじゃないんだよ!」

「グレン君!」

「ブルームは黙ってろ!」


ブルームはグレンに強く言うが、グレンはブルームに怒鳴りかえした。


「遊びじゃないですよ?」


「ほら」と、俺はギルドカードを見せた。


「ギルドカードがどうした。・・・って、冒険者!?」

「えっ!?」


グレンとブルームは俺の持つギルドカードにある冒険者の文字に驚いていた。


「おい!第七班!他の班はもう出発したぞ!早く行け!」

「「「「「は、はい!」」」」」


先生の怒鳴り声に慌てて俺達は出発するのだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 逆に貴族に怒鳴り込むとは、怖いもの知らずですね
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