第二十二話 凄い濃ゆい人だった。
「・・・・・・・・・」
「あら、どうしたのかしら。いきなり固まっちゃって♡」
俺は視界に映った衝撃的な光景に思わず固まっていると、目の前でスキンヘッドのおっさんが手を振った。
「・・・・・・はっ!」
「気が付いたようね。良かったわ」
「えーっと・・・誰ですか」
「うふふ」と頰に手を添えて笑うおっさんを見て、俺は思わず敬語で尋ねてしまった。
「ああ、まだ自己紹介してなかったわね、私はキャサリン。冒険者ギルドセルムレイト支部のギルドマスターよん♪」
「は、はあ・・・」
この厳つい見た目のオネェさん、キャサリンはギルドマスターだった。正直この時点で既に情報過多すぎてもう何が何だか分からなくなってきた。
「そ・れ・よ・り〜・・・あなた可愛いわねぇ。・・・食べちゃいたいぐらい」
ゾワッでした!今、ゾワッてしたよ!獲物を狙うような鋭い目で俺を見たよこの人!超怖い!
俺は恐怖でつい、ハーマインさんの後ろに隠れてその服の裾を握ってしまった。
「ひゃっ!エリシアさん!?」
「あらあら、怖がらせちゃったかしら?」
「・・・そんな目で見たら怖がると思いますよ」
ハーマインさんが俺を庇うようにキャサリンさんをジト目で睨みながらそう言った。
「大丈夫よ〜。私、エリシアちゃんみたいに可愛い小さい娘もダンディなおじ様もいけるから」
「それ聞いて安心は出来ませんっ!」
思わずそう叫ぶとキャサリンはまたもや「うふふ」と俺に笑いかけてきた。
「ところで、エリシアちゃんに絡んできた冒険者だけど・・・私から直々にお仕置きしといたわよ」
「そ、そうですか・・・」
「取り敢えず、今回の用はこれだけよん♪じゃあねぇ〜♡」
去り際にキャサリンはウインクをしていった。
「・・・濃ゆい人だった」
「エリシアさん。少し気をつけてくださいね」
「え?何にですか?」
キャサリンが去って、一息ついた俺にハーマインさんがそう言ってきた。
「ギルドマスターはですね、実は、男性も女性も行ける上にストライクゾーンが広いんですよ。多分襲いかかっては来ないでしょうけど、一応気をつけてください」
「・・・そうですか」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
冒険者ギルドから出てすぐ、俺はふと足を止めた。
(あのギルドマスターってどのぐらい強いんだろうか)
俺は少し気になって、『メニュー』のマップを使って鑑定をしてみると、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 レオパルド・フォン・アースライド
種族 人族
年齢 48歳
LV 78
職業
冒険者ギルドセルムレイト支部ギルドマスター
スキル
宮廷作法LV MAX
格闘術LV MAX
戦斧術LV 8
威圧LV MAX
覇気LV MAX
感覚強化LV 5
身体強化LV MAX
加速LV MAX
堅固LV MAX
剛力LV MAX
再生LV MAX
毒耐性LV7
麻痺耐性LV6
魅了耐性LV3
石化耐性LV2
尋問LV MAX
拷問LV MAX
調教LV MAX
ユニークスキル
拳鬼
戦斧鬼
痛覚変換
超直感
興奮強化
超再生
狂化暴走
武技
豪山断裂
兜割
風刃轟
称号
大物喰らい
拳鬼
戦斧鬼
竜殺し[下級・中級・亜竜]
狂戦士
オールラウンダー
備考
アースライド侯爵家の三男で、上は80歳、下は10歳の男も女もいけバイセクシャ(ry
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は思わず備考を途中で鑑定を打ち切った。そして次に、気になったスキルと称号を見た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
感覚強化
五感や痛覚など、感覚を強化する。
痛覚変換
痛みを快感に変換する。
興奮強化
興奮すればするほど強くなる。
狂化暴走
能力が超強化するが理性を失いながらスキルなどを駆使して暴れ回る。
オールラウンダー
年齢や性別、果てには種族の壁を超えて他者に欲情する変態に贈られる称号。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・思ったより強かった。
しかし、強さ以外の知りたくなかった情報まで知ってしまい俺は早足で冒険者ギルドから離れるのだった。
(もう会いたくないな・・・)
溜息を吐きながら俺はそう呟くのだった。
キャサリンのキャラ
・筋骨隆々
・スキンヘッド
・眼帯
・オネェさん
・バイ
・ジジコン
・ババコン
・ロリコン
・ショタコン
・M
・S
・強者
・高貴な方
…etc,
他のキャラ設定はまた今後追加されていきます。




