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幕間 隠密メイドフェーレのお仕事

久しぶりですが、幕間です。

私の名前はフェーレ、アルゲート伯爵家に使えるメイドです。

私は今、当家のお嬢様であるエリシア様の影の護衛と言う任務を遂行中で御座います。私はこれでも元・諜報機関の一人でしたから、自信はあったのです・・・。


しかし、路地裏に入ったお嬢様の気配が突然消えたので、慌てて向かうと、既にお嬢様は居ず、王都の外に飛び出すと、猛スピードで離れていくお嬢様の反応が・・・。


そこから慌てて、私自身の使い魔であるブラッドホースのリータの力を借りて夜通し追いかけて、お嬢様に追いついたのはもう既に辺りが暗くなった頃でした。

既にお嬢様はご就寝され、夜の番としてダークネスウルフのクロ様を召喚していました。おそらく、クロ様に乗ってたった一日でこんな大移動をしたのでしょう。私はもう加速魔法をリータに重ねがけしたので、疲労困憊です。その上、クロ様がこちらに気付いている様子なので、私の自信は木っ端微塵となっております・・・。

取り敢えず、保存食のブロックを食べましょう・・・。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






・・・はっ!いけません!寝てしまっていました!私も腕が落ちてしまったのでしょうか・・・。いえ、それでも太陽の位置からまだ間に合うはずです。

私は、再びリータを召喚し、加速魔法を重ねがけして、追いかけ始めました。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「おい、姉ちゃん。ここを通りたければ、金目の物を置いて行きな?」


なんて間の悪い・・・。今は急いでいますのに、盗賊が現れて、道を塞いでいます。


「・・・お退きなさい。私は今、急いでいるのです」

「はん!それがどうしたよ。ほら、さっさと金目の物を置いてきな!」

「・・・はぁ、忠告しましたよ。では、力尽くで行きます」

「あ?・・・って、ギャァァァァァァァアッ!?」


私の投げたナイフが盗賊達に当たりました。派手に出血する割に、大した怪我にならないように手加減しましたが、今思ってみると、彼らは盗賊。遠慮しなくても良かったですかね?

まぁ、いいでしょう。私は倒れた盗賊達を捨て置き、急いでお嬢様の後を追うのでした。



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