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第十四話 Yes!ma'am!

「まさかこんな簡単に解決するとはね・・・」

《・・・内緒にするっスか?》


森からの帰り道、俺はクロと話し合っていた。


「いや、無駄に不安がらせるのも悪いし・・・」

《けど、あれで全部とは限らないっスよ?五匹も居たっスし、まだ居るかもしれないっス》

「それもそうだな・・・。よし、報告は無しで良いか!」

《そもそも信用され無さそうっス》

「・・・確かに」


俺はクロと笑い合いながら、既に夜になった森をのんびりと歩いて帰ったのだった。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






《・・・で、嬢ちゃん達は俺を置いてったのか》

《「・・・すいません」っス》


俺とクロは宿の厩舎で、ロウキーに怒られていた。勿論この場所を他の人に見られないよう、魔法で結界を使ってだが。


《まぁ、突然にロバが消えたら驚くだろうから別に良いがよ・・・一言ぐらい言って欲しかったぜ》

「・・・仰る通りで御座います。面目次第もありません。誠に申し訳御座いません」

《 I’m sorryっス》

《・・・本当に謝る気あるのか?》

「《ギクッ》」


俺達の様子を見たロウキーは器用に前足の蹄で自身の頰を掻いた。・・・只者のロバじゃねぇな・・・。


《・・・まぁ、俺もそこまで怒ってる訳でもねぇし、もう良いが・・・次からは気を付けろよ?》

「Yes!ma'am!」

《俺はメスじゃねぇわ!》


最後にロウキーと軽く戯れてから、俺は宿の方に戻って晩御飯にする事にしたのだった。

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