第一話 転生したら赤子(♀)でした。
気が付くと俺は暗い場所に居た。
(・・・確か俺はあの世で天使に会って、その後・・・。そうだ!俺はあの天使に無理矢理転生させられて・・・て、ことは・・・)
そこまで思考を巡らせて理解した。どうやら俺は母親の腹の中にいる様だった。
(・・・って、え?なんか動いて・・・?)
俺が居た子宮内が動き、俺を押し出そうとしていた。どうやら出産間近らしい。
(・・・こうなったら仕方ない。二度目の人生を楽しんでやる!)
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どうもどうも、前世はオタクな高校生だった俺は無事産まれました。が、俺は性別が女で産まれたらしい。ん?何で知ってるかって?どうやら言葉は理解出来るようで、周りの会話から把握出来たのだ。
しかし、あのクソ天使!何で俺を女に転生させたんだよ!しかも、兄も弟もいる伯爵令嬢とか政略結婚の対象にされるじゃねぇーか!女に転生するとか説明がなかったじゃねぇーかよ!報告、連絡、相談。ホウ・レン・ソウはしっかりするべきだろ!今度会ったらぶっ飛ばしてやる!・・・と、言っても会いに行くにはあの世に行かなきゃならないし、その為には死ななければならない。一度死んだ身としてはまた死ぬのは嫌な為、天寿をまっとうしたら殴りに行くからな!それまで首を洗って待っとけよ!
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その頃、天界では・・・
「ブエックション!!・・・誰か私の噂でもしてるのでしょうか?いやーモテる男は辛いですね〜。・・・しかし、何故にこんなにも背筋に悪寒が走るのでしょうか?」
盛大なクシャミをして体を震わせている天使の姿があったのだった。