表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/155

第十二話 首飾りを作りました。

「と、こんな感じの事があったんだよ、クロ」

《主人殿も大変そうっスね〜》


俺は寮に着き、自室で彫刻を掘りながらクロと話をしていた。


《しかし・・・主人殿も多趣味ですね。貴族の令嬢は普通、彫刻とかしないっスよ》

「それは、私が普通の令嬢じゃないって事?」


クロの言い分にギロッと睨むと、クロは慌てたように言った。


《いやいや!魔獣と普通に話せる主人殿が普通の令嬢なわけ無いじゃないっスか!》

「・・・確かに。それもそうだ」


俺が納得して睨むのをやめると、クロはホッと胸を撫で下ろしていた。子犬の姿で器用なものだ。


「けど、クロの言葉で少し傷付いたからお仕置きな?」

《そんな無情な〜っ!!》


俺の言葉にクロは情けない悲鳴をあげたのだった。


ピロリン!スキル『脅迫』を取得しました。

ピロリン!スキル『威圧』を取得しました。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



《うう・・・。主人殿は恐ろしい人っスよ〜》

「・・・すまん。やり過ぎた」


お仕置きを実行した後、クロは丸まって落ち込んでいた。少しだけやりすぎた感があったので謝罪するが、クロは丸まったままだった。


「・・・ったく、まぁ目的のものは出来たから俺の方は良いか。クロ、出かけるぞ」

《って、主人殿。待って欲しいっス〜》


俺は先程彫刻で作ったペンダントを身に付けてから、外に出ようと扉に手をかけてから、クロを呼んだ。

すると、クロは慌てて俺の影へと潜り込んだ。


「・・・たく、早く立ち直るのならもっと早く立ち直ってくれよ」


俺は小さく呟きながら外に出たのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ