第十一話 セクハラには天誅を下しました。
転生令嬢の苦労譚、前回の三つの出来事!
一つ、カストルと友誼を結ぶ。
二つ、レイナにセクハラを受ける。
三つ、エリシアは魅了スキルを手に入れた。
四つ、作者がたけの◯の里を食べた!
???「四つじゃねーか!」
「それで、レイナ様は何か言い残すことはありませんか?」
俺は少し気不味い様子で目を逸らしているカストル殿下から視線を外し、今も頭を抑えて痛みにプルプルと震えていたレイナにそう尋ねた。
「言い残すこと・・・?」
「ええ」
聞き返して来たレイナに「その通り」と頷くと、レイナはこちらにサムズアップして言った。
「エリシアの胸って大っきいんだね!」
「では逝ってらっしゃいませ、レイナ様」
「シビレビレッ!?」
結局、最後までセクハラしかしなかったレイナに俺はお仕置きとして軽い電撃を流した。
身体に電撃を流されたレイナはビクンと震えて倒れた。少し声をかけてみたが反応が無かった。〇Q風に言うと、
へんじがない、ただのきぜつしたへんたいのようだ。
と言うやつだ。
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「む〜・・・エリシアは酷いよ。友達に電撃を流すなんて」
「人の胸を下卑た笑みを浮かべながら嫌らしく揉む変態にはお似合いの結果です」
放課後になり・・・と言いながらまだ昼間だが、一応この日の授業は全て終わっているので放課後で正解だろう。
そして今、その放課後になった為、寮へ帰る時の帰り道で、レイナが文句を言った。
あの後、先生が来た後も気絶したままだったレイナは、結局さっきまで寝ていたのだ。
「・・・レイナ。そんなに夢中になる程だったのか?」
「うん、すっごい良い揉み心地だったよ!」
「大きな声で言わないで下さい」
「ふいまへん、ふいまへん」
俺とレイナの会話に入ってきたカストル殿下の疑問に大きな声で答えたレイナの頰を俺はアイアンクローが如く、ガッチリと掴んだ。
「しかしそうか・・・。そこまで揉み心地が良いのか」
カストル殿下が俺の胸をじっと見ながら呟いた。俺はレイナの顔を離してカストル殿下の方を向いた。
「ん?どうしたエリシア?」
「気になるなら揉みますか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、結構だ」
「塾考しましたね。ムッツリですか?」
俺のからかいにカストル殿下は顔を赤らめた。やはり、クール系の男の子が赤面する瞬間って何だか可愛いよね。そこは勿論、小動物的な意味で。
「そこまで揉みたいならレイナ様の胸を揉んだらどうですか?」
「い、いやいやいや!無理だろう!?」
更に重ねた俺の冗談にカストル殿下は慌てて拒否した。そこで、痛みでダウンしていたレイナも立ち上がってカストル殿下に同調した。
「そうだよ!私の胸はまだ貧乳だもの!こんな小さい胸揉んでも楽しくないよ!」
「「いや其処は問題じゃないでしょ」」
「へ?」
・・・少しずれていたが。俺とカストル殿下が同時に否定すると、レイナは頭に疑問符を浮かべて首を傾げていた。どうやら意味がわからないらしい。
「・・・っと、此処で別れるな。ではまた明日」
「はい、また明日」
「じゃあね!カストル殿下ぁ〜!」
王族である殿下は、警備の為に王城からの通いじゃないといけないらしく。寮に入った俺とレイナは殿下と分岐路で別れたのだった。
前書きのあれはやりたかっただけなので、気にしないでください。
前書きの元ネタは、バイクが自販機レンタルで、ベルトが歌う仮面の戦士です。




