第六話 現実に戻りました
「私の・・・剣神ボルパマルファシエラの加護を君に与えたよ」
にこりと微笑みながらそう告げたシエラは光が治まっていった指を俺の額から離した。
「・・・生で加護を与えられるのって初めてだけど、そこまで急激に変わったりはしないんだな」
「まあね。・・・けど、竜人君はかなり強くなっている筈だよ。そして、私の加護を説明するね」
「ああ、よろしく頼む」
シエラの言葉に俺は頷いて答えた。
「私の加護は何と!凡ゆる剣や短剣をまるで手足の延長が如く操り、剣に限ってだけど、鑑定能力も付くのさ!」
えっへんとボーイッシュな見た目で、幼い少女の如く胸を張るシエラはかなり可愛かった。
「・・・シエラ、ありがとう」
「いや、私が好きでやった事さ、君の事も気に入ったしね」
「それでも言わせてくれ。ありがとう」
俺がそう言うと、今まで余裕そうに振舞っていたシエラが少しだけ頰を赤らめて、口を開いた。
「な、なんだか照れ臭いね・・・」
どうやら照れているらしくシエラは視線を俺から逸らした。
「・・・と、そろそろお別れな時間ですね」
「・・・そうか」
こいつらと話していると、少し楽しかったな。
「ああ、そんな残念そうにしないでください。神殿に来て祈ると会える・・・と言うか、竜人さんは彫刻のスキルを持ってましたね。では少し失礼して・・・」
ピロリン!スキル『彫刻』のLVが上がりました。
ピロリン!スキル『彫刻』のLVが上がりました。
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ピロリン!スキル『彫刻』のLVが上がりました。
ピロリン!スキル『彫刻』のLVが上がりました。
「・・・よし、これで『彫刻』のスキルはLVがMAXまでいきました。実は、聖者系の称号を持つ人が、LVMAXの芸術系スキルで私達神族を表すものを作ると、このようにこちらに呼べる程のゲートに使えます。・・・まぁ、しょっちゅうこちらに呼んだりは出来ませんが、竜人さんが何か神族を表すものを作ればそれをゲートにして話したりできますよ」
「・・・そうか」
エクリシオンのお節介に少し笑うと、俺は言った。
「次からはエリシアって呼んでくれ!それが今の俺の名前だからな!」
俺の言葉を聞いたシエラとエクリシオンはキョトンとした後、笑った。そして、俺の意識はその笑顔を見たところで遠退いていったのだった。
ピロリン!スペシャルスキル『怠惰』を取得しました。
ピロリン!称号『天使の友』を取得しました。
ピロリン!称号『剣神の友』を取得しました。




