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第一話 俺様、再び参上!

 誘拐事件が解決して学院に帰ると、レティシアには泣きながら抱きつかれ、クロには軽く説教をくらい、カストル殿下には無事である事を確認された。


 そして、俺が誘拐されてから数日が経った。


「それで、結局ヤルダバオートの目的のブツは不明のまま、なんだよねー」

「そして、悪魔の指先も現在の動向は不明、と言う事ですか・・・」


 俺はレイナと共に、学園の中庭で昼食を食べていた。レイナは俺に対して捜査が行き詰まっている事を愚痴る。・・・と言うか、


「何で、レイナ様が騎士団の捜査に加わってるんですか?」

「いや、この前エリシア捜索の時に取った行動が、アースライド騎士副団長のお眼鏡に叶うものだったらしくってね・・・。そのまま協力依頼が出てるの」

「学生に何させてるんだ騎士団」


 俺は思わず素に戻ってツッコミを入れた。


ピロリン!スキル『ツッコミ』のLVが上がりました。


 ・・・まだ上がるのね。ツッコミのレベル・・・。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「おい、エリシア・フォン・アルゲート!」


 昼食後、レイナと共に教室に向かっていると、例の俺様先輩に出会った。


「・・・何ですか?」


 俺は少し警戒しながら尋ねた。前回の事もあるので、少し険がある言い方になったが、それも仕方ないだろう。


「あー・・・その、だな・・・」


 俺が問い返すと、何かをボソボソと言いながら俯く俺様先輩。一体何をしたいのだろうと首を傾げた時、黒のネクタイをした大柄な金髪の青年が近付いてきた。


「君がエリシア・フォン・アルゲート。アルゲート伯爵家の英雄令嬢か」

「は、はぁ・・・」


 取り敢えず名前を尋ねられたので頷いたが、英雄令嬢って何だよ。


「私の名前はオルバート・フォン・ゴルドーダだ。・・・一応、こっちのゼシアの面倒を見ている者だ」

「・・・そんな方がどのような理由で?」

「あー・・・それはだな。・・・おい、ゼシア。お前の口で言うんだろ?」

「で、ですが・・・」


 オルバート先輩が下を向いたままだった俺様先輩の背中を押した。・・・そう言えば、ゼシアって名前だったかこの人。


「ですがも春日も有るか!黙って下向いてちゃ聞こえないだろ!!男ならぶつかり合って精一杯やってみろ!」


 オルバート先輩が何処ぞの絆の英雄みたいな事を言い出した。

 しかし、ゼシアはオルバート先輩の言葉を聞き、覚悟を決めた顔で俺の前へと進み出て手を伸ばした状態で頭を下げた。


「俺と、お友達になって下さい!!」


 俺は呆気に取られて、暫くゼシアの茶色い後頭部を見つめた。

 周囲からは興味深そうな目を向けられ、レイナからは不満そうな目を向けられた。

 俺は、腕を組み見守るオルバート先輩の目を見つめ返した。それに気付いたオルバート先輩は、こくりと頷く。

 それに頷き返すと、俺は微笑みを意図して浮かべながら口を開くのだった。


「ごめんなさい」

オルバート先輩の台詞は例の平成の絆が重要なウルトラなマンのOPの歌詞ですね。

・・・別に、作者は本編を全部見てないのですが。何故かシルエットだけは好きなんですよ。

当時、TVで視聴していた知り合いに「どんな内容だったか」と聞くと、「・・・結構鬱になったんだよなぁ」と、遠い目で回想されました。・・・気になる。

なので、時間があったら見たいですね!その前に、受験シーズンのせいで視聴できなかった録画分を見なきゃなんですけどね!

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― 新着の感想 ―
[一言] スキル『ツッコミ』のLVが最大値になった時、ツッコミ時に伝家の宝刀「ハリセ――ン」が現出するのですね?。
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