表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
がーるすぺしゃる  作者: oga
ラストバトル
63/69

空中バトル

 先攻隊は櫓をスルーすると、空中から一気に攻撃を仕掛けた。

竜の口から炎が吐き出され、それが城の色々な場所に降り注がれる。

それに気付いた兵隊が、慌てて城から外へと出るも、既に辺りは炎の海である。

その様子を遠巻きに眺めていたガールは、疑問を口にした。


「ねぇ、何で気付かれてないのにわざわざ攻撃したの?」


 その疑問に答えたのは、りゅーすけ君である。


「ぐるぅ、ぐる~るぅ!」


「えっ、お母さん、りゅーすけ君は何て言ってるの?」


「えっ、ヨシコさん、分かるかしら?」


「えっ、わたしに聞かれても分かるわけないでしょ!」


 全員がチカの方を見る。

すると、呆れた様子でチカが答えた。


「りゅーすけ君の言葉は知る由もないが…… ワシの見解じゃと、恐らく敵を文字通りあぶり出すつもりじゃろ。 そして、さっきの赤い竜がカラッポの城内に攻め込み……」


 チカは手刀で自分の首にそれをあてがった。


「キングを獲るのじゃろ」


(えっ…… じゃあ、櫓の見張り、わざわざ叩く必要無かった?)


 やっちまったかしら、とガールが考えていると、城から数匹の竜が飛び出した。

いよいよ、空中で交戦が始まり、続々と赤い竜が放たれる。

その中から3匹がこちらに向かって来た。

ヨシコが叫ぶ。


「ガール、来るわよ!」


「う、うん」


 りゅーすけ君が口に炎を蓄え、丸い球体を作ると、それを3匹目がけて発射した。

まるで、夜の打ち上げ花火のごとく、その周辺が光で照らされた。

しかし、かなりのスピードが出ていたにも関わらず、その火球を3匹は躱し、一気に間合いを詰められる。

しかも、一匹が背後に回った。

みな、パニックに陥る寸前だったが、マァムが一喝する。


「みんなっ、前を向いて! 後ろのは私が殺るッ」


 マァムは腰にあった刀を抜き放つと、りゅーすけ君の背から飛び出し、迫り来る背後の赤いドラゴンに乗り移った。


「くっ、貴様、大胆なヤツだな。 だが、俺はこの国のドラゴンライダーの中でも5指に入る。 この不安定な空の足場でなら、負けはせん!」


「うっさい!」


 マァムはその乗り手を脳天から股下にかけて両断。

一瞬で命を奪うと、ドラゴンの手綱を掴んだ。

一方、ガール、ヨシコ、チカの3人は前方のドラゴンと相対していた。


「ヨシコ、アレ、試してみるわ」


「アレってどれよ!?」


「ちょっと待って…… えいやっ」


 ガールは掌から杖のヘッドを出現させ、それをヨシコに渡した。

それは、蜘蛛の頭部を模したヘッド、グラビティ・ヘッドである。

ヨシコがヘッドを杖にはめている間、チカが時間を稼ぐため手品を披露する。


「え~、このスプーン、種も仕掛けもございません」


「知るかっ」


 相手は竜に指示を出し、一瞬、翼を広げたかと思うとそれを寝かせてこちらに滑空。

敵の槍がりゅーすけ君の体をかすめる。


「手品やっとる最中じゃろ!」


「準備オッケー、いくわよ!」


 ヨシコがグラビティ・ヘッドを滑空して後方へと移動した竜に向ける。


「くらえっ」


 すると、相手が悲鳴を上げたかと思った次の瞬間、首が捻れ飛んだ。


「えっ」


「き、キャアアアアーーーっ」


「ちょ、何が起きたんじゃ!?」


 グラビティ・ヘッドは相手を遠心力にかけて、重量で自由を奪う。

みな、そういう杖だと思っていた。

ヨシコがうろたえ、言った。


「く、首と体に別々の力がかかったのよ。 それで、首がねじ切れたんだわ。 ってか、ガール、大丈夫?」


「ううう、グロ注意だよぉ……」


 グラビティ・ヘッドをそっと外したヨシコ。

後方では、マァムともう一匹の竜が戦っていた。

2匹はバチバチとせめぎ合い、マァムの刀には竜の血がベットリとついていた。


「ふっ、その刀では私を斬ることは出来ぬぞ」


「そうかしら?」



 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ