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がーるすぺしゃる  作者: oga
食料庫、サーターアンダーキ
38/69

仲間加入

「すいません、あの、拾って下さい」


「……は?」


 ガールが振り向くと、剣が何か喋っている。


「何?」


「あ、そのですね。 このままここに刺さってたら、寂しいかな、なんて」


「……へぇ、意志があるんだ」


 ガールが、今まで他人に見せたことないような、冷たい眼差しを剣に向ける。


「ヨシコ、先にイチカさんとニノさんとエドナさんを連れて医者にいって。 私、この剣と話があるから」


「え、何そのキモい剣…… まあ、任せるわ」


 イチカがニノの肩を担いで、ヨシコと共に夜の街へと消えた。

ガールが指の骨を鳴らしながら、剣に近づく。


「よくもまぁ、好き勝手やってくれたわよね」


「いやっ、あれは…… メンゴだって~。 ほら、コレで仲直りできたろ?」


「っざけんなっ、ハゲッ」


 ペチペチと柄をビンタするガール。


「あっ、うっ……」


「ペチペチ、ペチペチ」


「うっ、あっ、うっ」


 こうして、夜が更けた。






  

 手首を無くしたエドナ、腕ごと持ってかれたニノはしばらく入院することとなった。

ニノの看病はイチカがすることとなり、病室にて、ガール、ヨシコはイチカからカフェ店員の証のネームプレートを手渡された、


「しばらく、アナタにこれを預けるわ。 私とニノの分」


「えっ、いいんですか!?」


「マジか~、良かったな、ガール」


 みな、ガールの腰にある変な剣に注目する。


「……ガール、アンタ、それ拾ったの?」


「話すと長くなるんだけど…… まあ、ウザかったら売ればいいし?」


「すぐ捨ててらっしゃい! そんな小汚い、汚らわしい剣」


「ひっ、ひっでーな、俺だって心改めたんだよ! ガールにも誓ったしな。 これからはコイツの役に立って、少しでも罪を償うって」


「アンタねぇ、死んだ仲間たちは生き返らないのよ?」


「それを言うなよぉ」


「あ、ちょっと良いですかね?」


 イチカが盛り上がってるとこスイマセン、と割って入る。


「とりあえず明日から、タカタコーヒーで働いて貰いたいんですけど……」


 ガールが元気よく返事する。


「それは喜んで! 私たち、お金無いし」


 こうして、ガール、ヨシコ、剣の3人は翌日からカフェでバイトすることになった。

そんな日がしばらく続き、合間を縫って、エドナの様子を見にガールが病室へと現れた。

ちなみに、病院はカフェの隣にある。


「失礼しまーす」


「あっ、ガール、おはよ」


 エドナが半分体を起こし、病室の窓から外を見ている。


「具合、大丈夫?」


「私の方は全然」


「……あの、巻き込んじゃって、本当にごめんなさい」


 ガールが頭を下げると、ふふ、とエドナが笑った。


「顔を上げて。 私、嬉しいんです。 今までずっと、杖が友達だったから」


「ボールが友達みたいなアレですか?」


「……? あ、だから、逆にケガして良かったと思うの。 根暗ぼっちじゃ人生つまらないしさ。 ……それに今は、少しわくわくしてる。 アナタ、冒険者なんでしょ?」


「……!」


「アナタが手から剣を取り出すのを見たわ。 ねぇ、一つお願いがあるの」


「何ですか?」


「私に、魔法の使い方、教えて」

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